検索窓
今日:1 hit、昨日:17 hit、合計:204,579 hit

6話 鬼さんこちら手の鳴るほうへ ページ8

大木を受け止めつつ、攻撃を避ける方法を考える。

予想外の事態だけど、大丈夫。
大木だけど、持ち上げられないほどではないから運がよかった。

ふぅ…と呼吸を整え、私は次の一手を繰り出す。
両手の炎を大量に放出させ、大木を持ち上げたあと、周りの糸を巻き込むように振り回す。



「…っ、い、糸が……!」

「いっけぇぇぇぇ!!!」



糸が絡まったことを確認し、振り回すのをやめた。
大木を持ち上げたまま空へと飛び上がり、思いっきり大木を遠くへと飛ばす。
炎の加速も使って。



「うわああああああ……!」

「……さようなら。生きてたらまた会おうね、鬼さん」



女の子は、絡まれた糸から手を放したが遅かった。
大木を投げたときの勢いは殺せないまま、遠くのほうへ飛ばされる。

一件落着したことで、私も元居た場所に戻ろうと下を見た。
戦っているときは気づいてなかったけれど、すぐ近くにまだ人がいたみたいだ。

巨大な生物が、二人を襲って戦っている。
その生物が鬼なのかどうか分からないけど、人間じゃないことから鬼なんだと瞬時に判断した。

……鬼って、あんな大きいのもいるんだ。
なんて感心しつつ、加勢しなければという思いでそちらへ向かう。



「鬼さーん!! こっちにもいますよーー!!」



なんて頭上から声をかけ、両足の炎の加速を使い、顔面パンチを食らわせる。
グワッと巨体鬼の顔が傾き、地面へとその体が近づいた。

バッシャァァァンという音をたてながら、川に倒れ込む巨体鬼。
その様子を巨体鬼の横っ腹に着地して眺める私。



「大丈夫かい? この鬼でっかいねー」

「……え、えっと……」

「(コイツ、今どこから来やがった!?)」



後ろを振り向き、巨体鬼と戦っていた二人に声をかける。
一人は茫然とこちらをみていて、もう一人は……顔だけ猪で表情が読めない。









7話 言葉って大事だね→←5話 傷がすぐ治るの? 羨ましい……



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
109人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

☆りんご☆(プロフ) - 妖精・ナルルさん» コメント返信遅くなりごめんなさい! 炎炎ノ消防隊をYouTubeで見ていて閃いた物語なんですが、喜んでいただけて嬉しいです! 不定期更新ですが、完結できるよう頑張ります! (2020年4月15日 0時) (レス) id: b4140779db (このIDを非表示/違反報告)
妖精・ナルル - わーい!!私が大好きな炎炎ノ消防隊と鬼滅の刃のコラボ!! (2020年4月2日 18時) (レス) id: 428de63203 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:☆りんご☆ | 作成日時:2020年1月28日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。