47話 可能性 ページ49
どこか俺は、自分のせいなのかもしれないと思っていた。
ネザーに行くきっかけをつくったのも、みんなを巻き込んでることも。
『私ね……焔ビトになった人達を助けてあげたいの』
伝道者が人工焔ビトを作っていること知って、Aは驚き怒りを露にしていた。
そんな奴らのために、多くの人が犠牲になっていることが耐えられないと。
もともと、焔ビト化した人を元に戻す術を探していたA。
一歩掴んだ情報が、人工的に人を焔ビト化しているなんて、残酷すぎだろう。
「……新門さん」
「あぁ!?」
「俺だって、Aのことが心配なんですよ。桜備大隊長だって責任を感じているはずです」
「…森羅……」
「Aはいなくなったけど、死んだわけではないでしょう。落ち着いて、見つける方法を探しませんか?」
ネザーへ行けるのが一番いいが、Aがいなくなったんだ。
人が忽然と消えてしまうようなところに、また行くわけにはいかない。
他に方法があるはずだ。
そう思って新門さんを説得していると、「森羅君の言う通り!」というリヒト捜査官の声が聞こえてきた。
「Aさんは死んだわけではない」
「……そんなこと、何で分かるんだよ。根拠もねーのに」
「僕はこの3週間、Aさんが姿を消した原因を探っていました。ネザーには立ち入れないからその周りをね」
「……それで、どうだったんだ?」
「ネザーの地下付近には、何か強力な磁場が存在することが分かりました。皆さんも聞いたことありませんか? “時空の歪み”や“磁場の歪み”の影響で、人や物が消えたこと」
「……そいつは、電子機器がぶっ壊れてただけじゃねぇのか」
「まあ、今だ科学で証明されてないことですし、そう考えるのが普通かもしれませんね。世の中には解明できない謎がいくつかあります。焔ビトもその一つ。けれど、彼らは違いますよね」
「彼らって……まさか……」
「ええ、そうです。伝導者は原因を解明できていないのに、人を人工的に焔ビト化できてしまう。そこで……強力な磁場のある地下にいたのも、何かしら目的があったのではないかと僕は考えました」
「おい、それってもしかして……」
「“Aさんは、彼らのある実験の影響で姿を消した”可能性が高いです」
……伝導者の実験?
……姿を消したのは、意図的なものだった?
訳が分からないし、利用されていたなんて信じたくもないけれど。
―――絶対、探し出してやるから。
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☆りんご☆(プロフ) - 妖精・ナルルさん» コメント返信遅くなりごめんなさい! 炎炎ノ消防隊をYouTubeで見ていて閃いた物語なんですが、喜んでいただけて嬉しいです! 不定期更新ですが、完結できるよう頑張ります! (2020年4月15日 0時) (レス) id: b4140779db (このIDを非表示/違反報告)
妖精・ナルル - わーい!!私が大好きな炎炎ノ消防隊と鬼滅の刃のコラボ!! (2020年4月2日 18時) (レス) id: 428de63203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆りんご☆ | 作成日時:2020年1月28日 18時