32話 お邪魔虫 ページ34
「あああ…」「うそでしょぉぉぉ」と叫びながら空を飛んでいる私は滑稽だろう。
けれど仕方ないのだ、察してほしい。
自分がどこにいるのか分からない以上、助けも呼べないし帰れない。
なんてことだ……私、何か悪いことしましたかね！？
「……もう嫌だ…帰りたい……死にたいぃぃぃぃ！！」
半べそになりかけながらお屋敷のお庭へと降り、そのまま膝からガクッと崩れ落ちる。
騒いでいた人達も、私の変わりように口をあんぐり開け、目をぱちくりさせていた。
「…A、さん…？」
「はい……ごめんなさい、やっぱり入ります、ここに」
「えっ！？ 急にどうしたんですか！？」
しのぶさんが心配そうに駆け寄ってきたため、小さな声でそんな宣言をしてみた。するとまあ、気が変わりすぎて驚かれたわけなんだけど。
いや分かってますよ。
断っといて何言ってるのって話だもんね。
「……もう生きていける気がしないので」
「え、本当に大丈夫ですか！？」
「……雨風を凌げる場所を提供していただきたいです……切実に」
もう眼は死んでいると思う。
光すら入ってない…っていうか遮断してる。
あまりの私の落ち込みように戸惑うしのぶさん。
ご迷惑おかけして申し訳ありません…！！
「お館様、これは……」
「うん…状況は見えなかったけど、大体は分かったよ。帰る手段もなく、住む場所もないってことだよね？」
「…はい……なんか、もう…はい……」
お館様の優しい声に頷きながら、私は体操座りをしてうずくまった。
しのぶさんは、そんな私の背中を「大丈夫ですよ」と言いながら摩ってくれている。
「それなら……Aが帰れるようになるまで、鬼殺隊の一員として預かるということでどうだろうか」
迷惑極まりないですね、私。
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☆りんご☆(プロフ) - 妖精・ナルルさん» コメント返信遅くなりごめんなさい！ 炎炎ノ消防隊をYouTubeで見ていて閃いた物語なんですが、喜んでいただけて嬉しいです！ 不定期更新ですが、完結できるよう頑張ります！ (2020年4月15日 0時) (
レス) id: b4140779db (このIDを非表示/違反報告)
妖精・ナルル - わーい！！私が大好きな炎炎ノ消防隊と鬼滅の刃のコラボ！！ (2020年4月2日 18時) (レス) id: 428de63203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆りんご☆ | 作成日時：2020年1月28日 18時
