24話 お偉いさん登場 ページ26
「お早う、みんな。今日はとてもいい天気だね。空は青いのかな?
顔ぶれが変わらずに半年に一度の“柱合会議”を迎えられたこと、嬉しく思うよ」
皴のような痣が広がった顔と「青いのかな?」なんて聞いていたことを踏まえ、何らかの病気で目が見えてないことを悟った。
私も竈門君も、お座敷に登場した人物を見たままボーッとしていた。
それが無礼にあたるのか、竈門君は傷だらけの男にガシッと地面に頭を叩きつけられ、私は近くにいたしのぶさんに「頭を下げてください」と声を掛けられた。
……偉い人なのかな?
よく分からないまま、周りに合わせてしゃがんで頭をさげた。
「お館様におかれましても御壮健で何よりです。益々の御多幸を切にお祈り申し上げます」
先ほどとは一変し、丁寧な言葉を並べる不死川という男。
私は、その変わりように内心めちゃめちゃ驚いていた。
……え、なになに。
あの迫力と怒声はなんだったの!?
「ありがとう、実弥」
「畏れながら…柱合会議の前に、この竈門炭治郎なる鬼を連れた隊士と、そこにいる妙な格好をした女に関して、ご説明をいただきたく存じますが、よろしいでしょうか?」
竈門君のことを問題にあげていたのに、いきなり私のことも言い出したから驚いた。
……ん?
“妙な格好をした女”って……私のこと?
混乱する頭で必死に話の流れをつかもうとするが、自分がディスられたということしか分からなかった。
「そうだね……驚かせてすまなかった。
炭治郎と禰豆子のことは私が容認していた。そして、みんなにも認めてほしいと思っている。
……それから、女の子のことだが……私はよく分からなんだ、すまないね。義勇なら知っているんじゃないかな?」
「はい。その女については俺がお話いたします」
「ああ、よろしく頼むよ。
さて、炭治郎と禰豆子のことだが、私は彼らをこのまま鬼殺隊の一員として迎えてもいいと思っている。みんなはどう思っているのかな?」
お館様と呼ばれる人の問いかけは、「認めない」とする反対意見が多かった。
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☆りんご☆(プロフ) - 妖精・ナルルさん» コメント返信遅くなりごめんなさい! 炎炎ノ消防隊をYouTubeで見ていて閃いた物語なんですが、喜んでいただけて嬉しいです! 不定期更新ですが、完結できるよう頑張ります! (2020年4月15日 0時) (レス) id: b4140779db (このIDを非表示/違反報告)
妖精・ナルル - わーい!!私が大好きな炎炎ノ消防隊と鬼滅の刃のコラボ!! (2020年4月2日 18時) (レス) id: 428de63203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆りんご☆ | 作成日時:2020年1月28日 18時