23話 頭突きって怖い ページ25
「不死川さん、勝手なことしないでください」と少し怒気を込めた声で注意するしのぶさん。そんなのお構いなしに刀へ手を伸ばす不死川とかいう男。
「鬼が何だって? 坊主ゥ……鬼殺隊として人を守るために戦えるゥ? そんなことはなぁ……」
「ありえねぇんだよ、馬鹿がぁ!!」と叫ぶと同時に、刀を抜き手に持っていた箱へ突き刺した。その瞬間、私の横を風が強く吹き抜けた。
そう、竈門君だ。彼が男に向かって勢いよく走っていったのだ。
「俺の妹を傷つける奴は……柱だろうが何だろうが許さない!!」
「ハハハ! そうかい…よかったなぁ!」
「やめろ!! もうすぐお館様がいらっしゃるぞ!」
ロープ野郎(冨岡)が止めに入るが聞かず、不死川という男は竈門君に向けて刀を振りかざした。その刀に当たらないよう上手く避けた竈門君は、男に頭突きを食らわせた。
……い、痛そう。
頭突きだけであんなに吹っ飛ぶの?というくらい、両者とも勢いよく倒れた。
頭突きを受けた男は血を出してるし。
「善良な鬼と悪い鬼の区別もつかないなら、柱なんてやめてしまえ!!」
「てめぇぇぇ……ぶっ殺してやる!!」
「お館様のお成りです!!」
竈門君と男が言い合いになり始めた頃、小さな女の子が声を張り上げていた。その言葉に、全員ピクッと反応していた。
「よく来たね……私の可愛い
優しそうな声。
先ほどのやり取りを一声だけで止めた人物を見つめる。
『A……もう無理をしなくていいんだよ』
覚えのない場面が脳裏を掠め、私は戸惑った。
知らない…はずなのに。
どうしてこうも……懐かしく感じるの……?
・
・
109人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
☆りんご☆(プロフ) - 妖精・ナルルさん» コメント返信遅くなりごめんなさい! 炎炎ノ消防隊をYouTubeで見ていて閃いた物語なんですが、喜んでいただけて嬉しいです! 不定期更新ですが、完結できるよう頑張ります! (2020年4月15日 0時) (レス) id: b4140779db (このIDを非表示/違反報告)
妖精・ナルル - わーい!!私が大好きな炎炎ノ消防隊と鬼滅の刃のコラボ!! (2020年4月2日 18時) (レス) id: 428de63203 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:☆りんご☆ | 作成日時:2020年1月28日 18時