プライベートを隠すのは〔赤〕*

02. 出会い ページ2

重岡 side .








その日はJr.のみんなで集まって、遅くまでダンスレッスンを受けてた。








俺自身、ダンスが得意な訳でもないからヘトヘト。




帰ったらとりあえず風呂入りたいなぁ〜と思いながら、家に帰ってる時やった。








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時刻は23時を回ろうとしてる。




人通りだってほぼない時間やのに、マンションの前の見慣れた電柱に人影が見えた。








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恐る恐る近づいてみたら、大きいボストンバッグにもたれかかって座り込んでる女性。








見て見ぬふりしようかとも思ったけど、明らかに普通じゃないこの状況。




なんやろ…… 酔っ払ってんのか？








「あの……、大丈夫ですか？」


「具合悪かったら、救急車呼びましょか？」








声を掛けても身体を揺すっても、全然反応がない。




だからやばいやつなんかなと思って携帯を取り出そうとした時、








女「……やだっ、」








白くてか細い手が俺の腕を力なく握った。








そこから伝わってくるのは、ほんのりと高い熱。








「いや、でも、」


女「お願いします…… 病院だけは、やめて下さい……」








俯いたまま、震えるような声で必死に訴えてくる。








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そんなに言われたら、俺だって無理に連れて行くわけにいかへん。




けど、このままってわけにもいかんやろ……








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