*page3*貴方side ページ6
キ「本気になるぜ?」
貴「......え?」
ドクン、ドクンと、心臓がいっそ痛いくらいに鳴り響く
貴「(いまのは冗談?それとも.....)」
キ「うそに決まってるだろ。仕返し」
にやっと笑ったかと思うと、キルアの手刀が額を目がけて飛んできた
ズビシッと、まるでコントのように決まり、Aはたまらず悲鳴をあげる
貴「いったー!ちょっとキルア、手加減はしてよ!」
しかし抗議はあっさりとスルーされ、いまだ仏頂面のキルアが言う
キ「で、本番は誰にするんだよ」
貴「本番?って、告白の?」
キ「そう。予行練習ってことは、ほかに本命がいるってことだろ」
とっさについた嘘をあっさりと信じられ、Aはぐっと息がつまった
予行練習だ、と言い出した自分が悪いのはわかっている
だがそれでも、嘘でも冗談でも『ほかに本命がいる』なんて言われたくなかった
キルア【だけ】には
Aは複雑な想いと本当の気持ちを抑え、もう一度ギュッと拳をにぎりしめる
同時に顔には満面の笑みをのせ、答えを待っているキルアの脇腹に一発お見舞いした
貴「そんなこと、言えるわけないでしょ!」
キ「いってえ!」
前屈みになった幼馴染みと視線を合わせるように腰を折り、Aはいつもと変わらないフリをして、次の約束をとりつける
貴「ねー、これからも練習つきあってよ」
キ「......仕方ねぇなー。その代わり、チョコロボ君おごれよ?」
貴「えぇー、ケチ!」
キ「このオレを練習台にするんだから、安いもんだろー」
貴「うわ、それ自分で言う?ww」
お互いに好き勝手に言いあいながらも、最後はいつだって笑って終わる
特別決めたわけでもないのに、それが二人の間のルールみたいになっていた
貴「(でも、今日は.......何だか......)」
鈍い痛みにまじり、心臓が針で刺されたように泣いている
貴「(誰かを好きになるって大変なんだね。そして、本当の気持ちを伝えるのはもっと大変)」
何か、このセリフ今日で2回目のような感じが...
その日の夕焼けは、目にしみるほど赤かった。
続く
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きょうたろう(プロフ) - ★アヤ×2★さん» お大事にしときや...。 (2014年9月30日 21時) (レス) id: 2496123362 (このIDを非表示/違反報告)
★アヤ×2★(プロフ) - 痛い、 (2014年9月29日 7時) (携帯から) (レス) id: da5649d3bd (このIDを非表示/違反報告)
きょうたろう(プロフ) - ★アヤ×2★さん» ええええ!?www 大丈夫か?www (2014年9月28日 23時) (レス) id: 2496123362 (このIDを非表示/違反報告)
★アヤ×2★(プロフ) - 鹿に蹴られたWWWW (2014年9月28日 17時) (携帯から) (レス) id: da5649d3bd (このIDを非表示/違反報告)
きょうたろう(プロフ) - ★アヤ×2★さん» うんwwww (2014年9月28日 15時) (レス) id: 2496123362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルナ | 作成日時:2014年8月15日 23時