＊告白予行練習＊貴「ずっと前から好きでした！」キ「え、マジ！？///」 (ページ15)

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＊page11＊貴女side ページ15

告白予行練習から2日後、Aは自室のカレンダーとにらみあっていた。

貴「(どうしよう、やっぱり何度見ても土曜日だ.....)」

予行練習をしてから、少しだけ曜日感覚がにぶった感じがする

いつもあまり授業中では寝ないのに、寝てしまったりと、どこか変な意識をしている

そして、告白(仮)してからはじめての週末なのだと。

ｼｬｯ

遮光カーテンをめくれば、向かいの2階にあるキルアの部屋が見える

家が隣同士で、母親たちも仲がいいため、幼い頃から互いの家を頻繁に行き来していた。

それはち中学生になった今でも変わらず、週末のどちらかを一緒に過ごすことが半ば習慣になっている。

貴「(会いたいから会いにきちゃった、とか言えるキャラじゃないしなぁ)」

タメ息をひとつこぼし、Aは机の上にある数学の課題をつまみあげる

貴「仕方ない、行きますか！」

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気合いを入れて向かったものの、あいにくキルアは外出中だった

ホッとしたような、残念なような複雑な気持ちに、Aは思わず苦笑いになる

貴「そっか......。なら、今日のところは帰ろうかな」

ア「ええー？すぐ帰ってくると思うから、ゲームして待ってようよ」

そう言って口を尖らせるのは、キルアの妹のアルカだ。

↑すいません。妹キャラいないんで、アルカにしました。

Aの弟と同じ中学1年だが、『妹』という存在はとにかく可愛い。

仔猫のようにじゃれつかれてしまうと、へこんでいた気持ちが急浮上させられる。

貴「いいよ。レベル上げ？対戦？」

ア「りょーほー！」

無邪気に笑うアルカに、少しだけ緊張を覚える。

そして......

貴「(似てる。いや、兄妹なんだから、似ててもおかしくないんだけど......)」

ア「Aちゃん、お兄ちゃんと何かあったでしょ」

正面から不意打ちを食らってしまった。

貴「(気のせいじゃなかったら、いま語尾に『？』ついてなかったよね！？ )」

確信に満ちたアルカの瞳がまっすぐに注がれ、Aは居心地の悪さにうつむく

ア「その反応、図星って感じ？」

貴「や、えっと、その......」

しどろもどろになるAに、アルカは冷静な表情を見せる

ア「ふーん？言いたくないなら、別にいいんだけど」

貴「(もしかして......ばれた...？)」

頭の中がこんがらがるような感じがした。

これからあんなことが起こるとも知らずに.....

続