心から愛されたいのは ページ28
.
.
.
「…はあ」
.
.
お手洗いの鏡をじっと見つめると
家を出た時より酷い顔が見つめていた。
こんな顔で大地と話してたんだ、
ニッと口を上げてみても
さらに酷くなる顔。
.
.
― やり直したい、本気で
.
.
彼のことを今でも愛しているか と
聞かれたら、私はきっと
否定はできない
一度愛した男性を
忘れるなんて
きっと出来るはずがない。
.
…一時、彼に
暴.力 を振られたこともあった、
もちろん痛かった。
けれど その後に彼はいっぱい
私を愛してくれた。
その優しさに溺れたいた私は
今思うとただの馬鹿。
しかし
今のあの様子だと
きっと 暴.力 は振らないと思うし
たくさん愛してくれるはず。
― 幸せな未来があるはずなのに
.
.
私が心から愛されたいと願うのは
きっと 初めて会ったあの瞬間から
“坂本さん”なのだろうと
心の底で思っていたのは間違いないだろう。
.
227人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:.菜乃☆゛ | 作成日時:2013年4月27日 15時