ず っ と 願 っ て い た も の 。

珍しく回転した頭　　side　勇人 ページ15

.








.








Aちゃんは

俺に気がついたらしく


とてつもなく驚いていた。






「本物ですか？」と

聞かれたときは



天然ぶってんのかと思ったが






そのあとに「あっ」という

表情を見て


本物の天然だと、俺は思った。







成り立たない会話が


なぜか楽しくて




( いつまでも話していたい )




そう思えた。







連絡先を聞こうと思ったが


初めて会ったのに、それは軽くないか


と思って



あえて別れを告げた。







.






.






女性のために


ここまで頭が働くのは珍しい。





もしも、


次 会えたなら





俺は連絡先を聞こうと決めた。

小さな独占欲→←微笑む顔　　side　勇人

→ 目次へ｜作品を作る
他の作品を探す