KAKURENBO ALONE (ページ2)

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01.日常ページ2

＊智side＊

ちょっといつもより遅めに来た。

 ドアを開ければ”いつもの”光景が広がっている

遅く来ようが早く来ようが変わらない現実  

和「ぉはよー」

いつものごとくゲームを片手に、ままならない挨拶をするニノ  

翔「おはよう。遅かったね〜、仕事？」  

朝なのにお疲れ様とでも言うように優しい笑顔の翔くん  

雅「今日も眠そうだね！唐揚げ食べる？」

  唐揚げ弁当を頬張りながら満面の笑みの相葉ちゃん  

潤「ほら、コーヒー。少し休んだら？」

  さっとコーヒーを渡してくれて心配顏の松潤   

智「ん、おはよう…ちょっと寝坊したわ」  

元気なさげに話すいつもの俺   

智「朝から唐揚げはきついや。相葉ちゃんごめんね」

そういって松潤からコーヒーを受け取った俺は、何も考えずにゲームしてるニノの隣に座った。

別に定位置なんてないけれど

みんな決まったように座るのは毎日恒例だし、

不思議なことに今日みたいに来るのが遅れてもちゃんと空いている  

雅「今日の唐揚げは特別おいしいのに…」  

そう悲しげに呟く相葉ちゃんを横目に翔くんが呆れたように笑う

翔「朝からからあげがっつけんの相葉くんぐらいじゃない？」

翔くんはいつものごとく新聞片手にフルーツとヨーグルトを食べている

松潤はわけわからん文字がたくさん書いてあるお高さそうな水を飲んでるし

いつもと変わらない俺の大事な空間  

そんな空間がぼやけて見えて目を擦る  
　

昨日ちょっと悪い夢を見たせいか、眠れなかったのがたぶん原因。 

あとは少し触れてるニノの体があったかくて、安心して眠気が襲った

  あくびひとつして、ぎゅっと掴んだニノの服。  

和「んふふ、なんかあったんすか？」

  ゲームを置いたニノの左手が俺の頭をポンポンと優しく撫でた 

子供をなだめるように優しい感触が心地よくて  俺よりニノの方が年下なんだけどね…