118話 ページ5
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「Aはこの件に関わらない方がいいと思ってるのか？」
ナノの冷たい声がシェルター内に響いた
『ううん、思ってないよ。』
空気を中和するよう、柔らかいAの声がシェルターに広がる
『でも、私のせいでここの任務を疎かにしてしまったのは事実...
なので、キメラアントの方にホイホイと加わるのは空気的にいけない、気がする...』
ちらりとフェザリーヌの顔色を伺う
が、そんなことも彼女にはお見通しだった
満面の笑みでこちらを見つめる彼女と目があった
そして彼女がゆっくりと口を開く
「なに？空気的にって？」
『ナンデモナイデス』
一瞬の静寂の後、彼女が大袈裟にため息をついた
「はぁ、まったく...
別に怒ってないわよ。」
『嘘だ、絶対怒ってる！』
「怒ってない！」
『怒ってるよ！』
「だから怒ってないって！」
「まぁまぁ。落ち着けって二人とも。」
これ以上ヒートアップしないようオルメが割って入る
そして彼らしい低い、暖かみのある声で事態の進展を図り、進言する
「戦闘を想定して加勢するのか、調査･研究を想定して加勢するのかでキメラアントの方に加わる人材は選ぶべきだろう。
ナノ、現場を見てどう思った？」
「向こうのチームにも調査専門の人がいるみたいだったから足りないのは、戦力だろう。」
ナノの返答にオルメが結論をだした
「じゃあ、決まりだ。戦力でいったらうちは、ナノかAのどっちかだ。」
オルメは調査･研究に秀でていたし、
フェザリーヌは緊急脱出ポット的な役割を担っていた
確かに並みのハンターと比べれば二人とも圧倒的に強いが、ナノとAに比べればどちらが強いかは明らかだった
「(それだけあの二人が強いってことだ。)」
オルメの発言を受け、素直な感想をのべる
『ナノがいきなよ。初めからナノの仕事だったじゃん。
途中で私にとられるの嫌でしょ？』
「いや、俺はAの方が適任だと思ってる」
『え？なんで？』
「俺は単独プレーが好きだし、この仕事だってもともと単独だったんだ。
俺にとっての守るべきチームはここの４人だけだ。」
彼らしい発言だった
数年、共に修羅場を潜り抜けてきた仲間に対する信頼感
この場に存在し、私達を繋ぐ唯一にして、最も強い想い
「俺はいざとなったとき、相手のチームを守れる気は全くしないが...」
ハッキリと言い切った彼が真剣な瞳で真っ直ぐこちらを見つめた
「Aは違う、だろ？」
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ブルームーン(プロフ) - SCHALLさん» 勘違いしていました！！笑ご指摘、ありがとうございます！修正しておきます！更新、頑張ります！ (2021年1月12日 15時) (
レス) id: f025f828be (このIDを非表示/違反報告)
SCHALL(プロフ) - とても楽しく読まさせていただいています！あの…細かいことを言うようで申し訳ないですが、カイトが戦ったのはユピーではなく、ピトーだと思います！細かくてすみません…笑これからも頑張ってください！ (2021年1月12日 10時) (レス) id: 616289cb87 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - 華さん» ありがとうございます！更新が滞ることが多く、申し訳ないです...以前、頂いたメッセージもとても嬉しかったです。できるだけ早く更新できるよう頑張ります！ (2021年1月11日 13時) (レス) id: 13a6e7da1a (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 久々の更新でとてもとても嬉しいです！！！本当にこの作品大好きで。よく最初から読み返してます！！なのでほんと嬉しいです！涙 無理せず、頑張ってください！ (2021年1月11日 1時) (レス) id: aa479a5633 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - ねこねこさん» ありがとうございます！更新が不定期で申し訳ないです...本日新しい話を更新しましたのでまた楽しんでいただけたら幸いです！ (2021年1月10日 20時) (レス) id: 13a6e7da1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブルームーン | 作成日時：2019年10月26日 22時
