144話 ページ31
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キメラアントからの攻撃をよけきれないことを悟った次の瞬間、
いきなり目の前にカイトが現れた
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『カイト！！！！』
キメラアントから刺されたカイトの腹部はすでに赤く染まっていた
『っ！！！』
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その瞬間、ずっとされていた蓋が外れた――
あんなに動かなかった体がいとも簡単に動いたし
何より痛みすら感じなかった
カイトを後ろから抱きしめるように抱え、後方に飛びながらキメラアントから距離をとる
『(このままフェザに運んでもらおう。)』
思考は、いつも以上にクリアだった
即座に携帯を取り出し、キメラアントがこちらへ来るより早く電話をかけれた
プルルル―――
「もしもし？」
運よく出たのは彼女だった
『助けて。』
何かを悟ったのか彼女は次の瞬間こちらへ姿を現した
「(いつの間にっ？？)」
瞬間移動を始めてみたのか驚きを隠せないキメラアントをよそに
フェザリーヌヘ素早く伝える
『この人を病院に。』
「わかった。」
詳しい説明など二人の信頼関係の前では必要なかった
パッ
フェザリーヌが姿を消したことを確認し
キメラアントへ視線を移す
『これで、思う存分できるね。』
先ほどとは全く別のオーラをまとっている少女にキメラアントが唾をのんだ
流血したまま、自身の治癒すら忘れてしまっている瀕死一歩手前の少女のはずなのに
キメラアントの脳内で警鐘が鳴り響いていた
本能で、逃げなければ...
そうピトーは直感していた
『抹消(delete)』
そう彼女が告げたとたん
ピトーの右腕が消し飛んだ
「！！」
信じられない、といった表情でキメラアントの顔から余裕の色が消えた
「(逃げなきゃ)」
『逃がさないよ』
そう言って再び口を開く
『抹消(delete)』
次の瞬間、キメラアントの左足が消し飛んだ
が、キメラアントは無理やり踏み切った
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『あーあ、片足であんなに飛べるなんてなあ。』
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すでに小さくなっているキメラアントの姿を見つめ続ける
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『私もいけたら...
良かったんだけど...』
そういいつつ
膝から
崩れ落ちた――――
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ブルームーン(プロフ) - SCHALLさん» 勘違いしていました！！笑ご指摘、ありがとうございます！修正しておきます！更新、頑張ります！ (2021年1月12日 15時) (
レス) id: f025f828be (このIDを非表示/違反報告)
SCHALL(プロフ) - とても楽しく読まさせていただいています！あの…細かいことを言うようで申し訳ないですが、カイトが戦ったのはユピーではなく、ピトーだと思います！細かくてすみません…笑これからも頑張ってください！ (2021年1月12日 10時) (レス) id: 616289cb87 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - 華さん» ありがとうございます！更新が滞ることが多く、申し訳ないです...以前、頂いたメッセージもとても嬉しかったです。できるだけ早く更新できるよう頑張ります！ (2021年1月11日 13時) (レス) id: 13a6e7da1a (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 久々の更新でとてもとても嬉しいです！！！本当にこの作品大好きで。よく最初から読み返してます！！なのでほんと嬉しいです！涙 無理せず、頑張ってください！ (2021年1月11日 1時) (レス) id: aa479a5633 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - ねこねこさん» ありがとうございます！更新が不定期で申し訳ないです...本日新しい話を更新しましたのでまた楽しんでいただけたら幸いです！ (2021年1月10日 20時) (レス) id: 13a6e7da1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブルームーン | 作成日時：2019年10月26日 22時
