115話 ページ2
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朝日が顔を出す少し前、Aは目覚めていた
隣で寝ている彼を起こさないようそっと、ホテルを後にする
完璧すぎた思い出は二人の別れをより誇張していた
幸せだった日々を想い、そっと微笑む
『(ヒソカとの思い出があれば、それで十分だから)』
それ以上を望んでしまっても、叶わないことなど分かっていた
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クロロへの報告を終え、再び電話をかける
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「もしもし？」
『...オル？』
電話口から聞こえる声は珍しい人のものだった
『フェザじゃないの？』
ここ最近の電話は大抵、フェザが出ていたので思わず口にしてしまっていた
「今、フェザは出てるよ」
少し暗い声色に違和感を覚える
『どうかした？』
フェザのことも聞きたかったが彼の事が先決だ
「ちょっとね...
今しがた、会長から電話があって...」
ネテロが暗黒大陸の調査に進展が無いことを軽く咎めたようだった
『それは、私のせい...ごめん』
自身が作ってしまった穴を実感する
『今から戻るから。
戻ったらハイペースで頑張るから...』
「いや、全然大丈夫だよ...」
気を遣っているのかキツく叱らない彼の優しさが逆にAを責めていた
「ところで、フェザなんだけど...」
話を変えようと、オルが先程の話題を持ち出した
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『...ああ、そうなんだ。』
瞬間移動、そんな便利な能力にはやはり制約がつきまとう
フェザリーヌの場合にはオーラの消費量だった
能力を発動した瞬間にオーラを大量消費する、そんな制約は元々のオーラの量が少ない彼女を苦しめた
1日2回が限度、それは暗黒大陸を探索するのに十分な回数とはとても言えなかった
『それなら、神字作っちゃえば？』
遊び半分でした提案は彼女を救う
それ以来、シェルターのログハウスのリビングには
彼女が書いた神字と呼ばれる、念をこめて書いた魔方陣のようなものが存在し
シェルターで能力を発動するときはほぼ無制限に使えるようになっていた
『(ナノの案件で、シェルター外で２回、使用限度まで能力を発動し
オーラが回復するまで帰ってこれない、か...)』
先程、オルが説明してくれたフェザリーヌ不在の理由だった
『(怒ってるかなぁ...)』
はあ...
と、ため息をついた次の瞬間、背後から抱き締められた
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ブルームーン(プロフ) - SCHALLさん» 勘違いしていました！！笑ご指摘、ありがとうございます！修正しておきます！更新、頑張ります！ (2021年1月12日 15時) (
レス) id: f025f828be (このIDを非表示/違反報告)
SCHALL(プロフ) - とても楽しく読まさせていただいています！あの…細かいことを言うようで申し訳ないですが、カイトが戦ったのはユピーではなく、ピトーだと思います！細かくてすみません…笑これからも頑張ってください！ (2021年1月12日 10時) (レス) id: 616289cb87 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - 華さん» ありがとうございます！更新が滞ることが多く、申し訳ないです...以前、頂いたメッセージもとても嬉しかったです。できるだけ早く更新できるよう頑張ります！ (2021年1月11日 13時) (レス) id: 13a6e7da1a (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 久々の更新でとてもとても嬉しいです！！！本当にこの作品大好きで。よく最初から読み返してます！！なのでほんと嬉しいです！涙 無理せず、頑張ってください！ (2021年1月11日 1時) (レス) id: aa479a5633 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - ねこねこさん» ありがとうございます！更新が不定期で申し訳ないです...本日新しい話を更新しましたのでまた楽しんでいただけたら幸いです！ (2021年1月10日 20時) (レス) id: 13a6e7da1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブルームーン | 作成日時：2019年10月26日 22時
