142話 ページ29
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『(私か！)』
キメラアントが真っ先に向かてきたのはこちら側だった
鋭利な爪を使った攻撃を後ろに引きながらかわしつつ、反撃のチャンスをうかがう
『！！』
キメラアントの連続攻撃ののち、背後からカイトがキメラアントに襲い掛かった
が、完全な死角からの攻撃だったにも関わらず難なく躱され
そのままキメラアントが放った攻撃がカイトの腹部に直撃する
「カハッ！！！」
『(まずい！！)』
思わず乱れた態勢のままキメラアントへ右手の短剣を振りかざした
キー―ン...!!
自身の短剣は数分の戦闘にすら耐えられなかった...
折れた刃が地面に落ちるのとほぼ同時に
カイトが
地面に崩れ落ちた
『ぁ...』
ドサッ...
彼の長い髪が無造作に地面に散らばった
(ドクッ...)
自身の心臓が大きく脈打った
とっさに足にオーラを集め、キメラアントに向かって蹴り上げる
単調な攻撃ゆえ、防げると思ったのかキメラアントは片腕でガードした
が、凝縮したオーラに耐えきれるはずもなく衝撃が直に伝わり吹っ飛んだ
『カイト！！』
キメラアントが吹っ飛んだ隙にカイトへ駆け寄る
地面に膝をつき、抱き寄せるようにけがの具合を確認する
『...。』
即座に他者回復(others cure)を施した
「もう...平気だ...。」
ほどなくしてカイトがそう告げる
『でも...』
カイトが指さす方向にはすでに戦闘態勢に入っているキメラアントがいた
『っ...。』
「やっぱり、君の能力は厄介だねぇ。」
尻尾をゆらゆらと動かしつつ、こちらをロックオンする
少しおどけた表情が、恐怖を倍増させる
『(まだ、カイトは全快してない...
いや、全快どころか立ってるのがやっと...。)』
策を立てる前に
キメラアントが踏み切った...
『(だめ、カイトは...。)』
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カイトをかばうようにとっさの判断で二人の間に割って入った
グサッ...
じんわりと下腹部に何かが広がる...
『え...？』
「A！！！」
黒い服からは何色がにじんでいるのかはわからなかったが
自身の手についた色が血であることを知らせる
『(...再生しないと...)』
急いで腹部にオーラを集めたとき...
背中に激痛が走った
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ブルームーン(プロフ) - SCHALLさん» 勘違いしていました！！笑ご指摘、ありがとうございます！修正しておきます！更新、頑張ります！ (2021年1月12日 15時) (
レス) id: f025f828be (このIDを非表示/違反報告)
SCHALL(プロフ) - とても楽しく読まさせていただいています！あの…細かいことを言うようで申し訳ないですが、カイトが戦ったのはユピーではなく、ピトーだと思います！細かくてすみません…笑これからも頑張ってください！ (2021年1月12日 10時) (レス) id: 616289cb87 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - 華さん» ありがとうございます！更新が滞ることが多く、申し訳ないです...以前、頂いたメッセージもとても嬉しかったです。できるだけ早く更新できるよう頑張ります！ (2021年1月11日 13時) (レス) id: 13a6e7da1a (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 久々の更新でとてもとても嬉しいです！！！本当にこの作品大好きで。よく最初から読み返してます！！なのでほんと嬉しいです！涙 無理せず、頑張ってください！ (2021年1月11日 1時) (レス) id: aa479a5633 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - ねこねこさん» ありがとうございます！更新が不定期で申し訳ないです...本日新しい話を更新しましたのでまた楽しんでいただけたら幸いです！ (2021年1月10日 20時) (レス) id: 13a6e7da1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブルームーン | 作成日時：2019年10月26日 22時
