何でも屋と奇術師Ⅲ (ページ5)

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68話ページ5

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『ふぅ...

ん～～‼』

ゲームの具現化が終わったのは結局日が落ちてからだった

クロロ「お疲れ。」

伸びをしているAの頭を撫でつつ、生成されたものを観察するクロロ

貴『ん、クロロ。』

クロロ「風呂、入るか？」

貴『え、汗っぽい？』

クロロ「少しな。」

貴『うそっ！！ごめ、触んない方が...』

クロロ「冗談だ。」

フッと笑みを漏らすクロロを睨む

貴『ほんとに焦ったんだからね！』

クロロ「悪かった。」

貴『ふふ。でもお風呂は入ろうかな。』

クロロ「ああ。」

クロロの了解を得てバスルームへと向かう

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お風呂から上がり、バスローブに着替えている最中、扉越しにクロロの話し声が聞こえる

貴『クロロ？』

扉を開け側に寄りながら声をかける

クロロ「...あぁ。後で。

ん？A、上がったのか？」

貴『あ、うん。』

クロロ「俺も入る。

上がったら出掛けるから用意しといてくれ。」

貴『あ、うん、わかった。』

誰と話していたの？

そんなこと聞く前にバスルームへと消えてしまったクロロにAは首をかしげた

貴『(誰、だったんだろう？)』

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クロロの言いつけ通り、外出用の服に袖を通しつつ彼を待つ

貴『(どこに行くんだろう？)』

絶えず疑問が頭を巡る

貴『(誰かと話してたのと、外出は関係あるのかな？)』

クロロ「A」

不意に呼ばれる

顔をあげればそこには普段通りの逆十字のコートに身を包んだクロロが立っていた

クロロ「いくぞ。」