何でも屋と奇術師Ⅲ (ページ28)

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92話ページ28

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ﾋｿｶ「あいつらのチームに入ろうとしていただろう？♣」

貴『え、わかってたの？』

ﾋｿｶ「キミは分かりやすいからね♠」

貴『だったらなんで...』

断ったの？

そんなことを聞く前に彼は答えた

ﾋｿｶ「邪魔が入ることになるだろう、彼らがいると♦

それにボクたちはカード集めなんかしてる暇は無いよ♠」

貴『(確かに、カード集めは足枷、か。)』

ヒソカの意見も最もだった

貴『確かにそうだね。

でも、私はあのゲンスルーって人が気になる』

はっきりと自身の意思をヒソカに告げる

貴『あの人、何かある気がする。』

ﾋｿｶ「勘、ってやつかい？♦」

貴『うん。勘。』

ﾋｿｶ「君の勘は、当たるのかい？♠」

"君の勘は"

暗に誰かと比較した言い方だった

貴『(貴方はマチと私を比べてるんでしょ？)』

彼の意図はわかっていた

貴『わかんない。』

ﾋｿｶ「そう...♣」

会話が途切れた

ヒソカにはニッケスのチームへの加入の意思は微塵もなく、そうするつもりも無いのだということだけははっきり分かった

貴『...』

元々、チーム加入など、どちらでも良かった

その上で自身がそこまでこだわる理由など分かっていた

貴『(私の勘は頼りにならない、ってことでしょ。

マチとは違って...)』

マチとの比較、そしてその上で信用されなかったことが何より悲しかった

貴『(はぁ。切り替えよう...)』

トランプいじりを始めたヒソカに声をかける

貴『次の街に行こう』