何でも屋と奇術師 Ⅱ (ページ43)

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63話ページ43

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クラ「交換開始だ！」

彼の合図でクロロと共にパクノダの方へ歩みを進める

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貴『(あと、ちょっと...)』

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すれ違っても言葉は愚か目すらも合わせないパクノダとクロロに、交渉条件の鬼畜さを痛感した

ヒソカ「クロロ♠」

本来立ち会うはずではなかったイレギュラーな人物がクロロへ話しかける

クラピカを脅し、クロロと戦うためだけに人質交換に立ちあったのだ

ヒソカ「もうこんなものいらない♦」

背中の蜘蛛の刺青を外し戦闘体勢にはいる

クロロ「...

そうか。お前は蜘蛛じゃないんだな。

じゃあ、話せるな。

俺は鎖野郎にジャッジメントチェーンなる鎖を刺され、一切の念能力の使用を禁じられている。

お前にとって私はもう取るに足らない存在だろう。」

ヒソカ「...え？♣」

珍しくすっとんきょうな声をあげるヒソカを尻目にクロロはAに視線を送る

「ついてこい」捉えた彼の瞳がAにそう告げていた

漆黒の空と皆に背を向けて歩くクロロの背が同化したように思えた

貴『(クロロ、空に吸い込まれちゃいそう...)』

厚い雲に遮られた月光が辺りを照らすことは無かった