あの私回復キャラじゃないんです【MHA】 (ページ4)

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チートキャラ - ２ページ4

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思わず息を飲んだ。
彼の言葉遣いに驚いていたがそれどころじゃ無い
名前を知っている、と言う事は家に連れ戻される可能性があるという事だ。それに私はこの人の婚約者候補と来た。拙い、非常に拙い。

『あ、の…お願いですから、家には連絡しないでください。お願いします、何でもしますので』

自分の声が震える。
何があっても家には帰りたくなかった
この際土下座でも何でもしてやる、だから家にだけは連絡しないでくれ

「…何でだ」

目の前の彼は眉間に皺を寄せ私を見た。
そりゃァ見ず知らずの女の子、それもまだ中学生が家には連絡しないでくれ、なんて懇願したら普通は疑問に思う

『…家には、帰りたくありません
お願いですから………』

下を俯き小さな声で言うと彼は溜息を付いた

「…連絡はするが家には帰らなくていい
お前の親には俺の……クソ親父から伝えて貰う」

渋々、と言った形なのだろうか
暗くてよく見えなかったが何やら大きな痕の付いた左目を抑え彼は私を見た。

「A、今日からお前はここで暮らせ」

そんな爆弾発言をあっさり落としながら。
……家の主軸この人なの？？
個性も強くて権力もあってチートキャラかよ
なんて思ったのは秘密で。