あの私回復キャラじゃないんです【MHA】 (ページ3)

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チートキャラ - １ページ3

「…それで、なんであんな所にいたんだ」

『…色々ありまして？』

時は変わって彼の家。
彼が危険なので家まで送ると言ってかれたが生憎家には帰れない。言葉を濁すとここまで連れてこられたのだ

「色々あっただけでこんな夜更けに出歩かねぇだろ」

『おにいさんこそ何してたんですか』

「俺はランニングだ」

『じゃあ私もランニングです』

「そうか」

…誰か突っ込んでくれ。
この人は天然なのか私の嘘をすぐに呑む
絶対詐欺に騙されるタイプだよ心配だなァ
にしても、大きい。
幾つくらい歳上なんだろう
…顔は少し幼く見えるけど

「俺は轟焦凍だ。お前の名前は」

まるで有無を言わせない。
疑問系じゃないんですね、なんて言いたい
彼は私の名前を知りたがっている
だがここで名乗るわけには行かない
命からがら作戦を立ててやっと逃げ出せたんだ。家には帰りたくないのが本心

…ので

『…通形、A』

適当な名前を言った。
勿論本名は違う
鈍感な彼ならきっと騙されて…──────

「…操医Aか」

くれなかった。何故私の本名を知っているのだろう。聞くまもなく彼は答えた

「てめぇは俺の婚約者候補だ」

と。

仮にも婚約者候補、仮にも女の子にてめぇと言うのは如何なのだろうか。