あの私回復キャラじゃないんです【MHA】 (ページ2)

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攻撃キャラページ2

『うぇ……』

痛む体を抑え起き上がる
ここは何処だろう
ゴミ捨て場とかじゃないよね、なんて思い乍

『……公園…』

ちらりと周りを見回すと錆びた遊具に消えかけた街灯。よくもまァこんな所に連れてきたな

『よっと』

服に付いた埃を払い立ち上がる
月が上がっている為今は夜なんだろう。
少し肌寒い
んー、と背伸びをしていると後ろから誰かに腕を掴まれた。

「へへっ…こんな所にいい嬢ちゃんみっけ……
高く売れそうだぁ……！」

鋭く血走った目に臭う体
ボサボサの髪からして恐らくホームレスだろう
その手にはthe・大人の玩具が握られていた
…気持ち悪。

『離し…── 「その汚ぇ手離せ」 …え？』

男の手を振り払おうとすると後ろから聞こえた冷たい声。辺りの温度が幾つか下がった気がする

「あぁ…？なんだお前は……」

ホームレスが後ろの声なんて気にしない様に私の服に手をかけた瞬間

「離せって言ってんだろ」

氷の柱が出来た。
私が心の中で
『うわ、攻撃キャラだ。それも高レベル』なーんて思っている間にもホームレスは首以外氷漬けにされ苦しそうにもがいている。当の私は何かなんだかわからず阿呆面

「おい、大丈夫か」

ふわりと風が吹いた。
冷たく心地よい風に乗って耳に辿り着いた質の良い声。そして靡く白と赤の美しい髪

……これが後に私の人生を大きく変える轟焦凍との出会いである。