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もう一度階段を上り 勢いよくドアを開けた
三途｢A！！マイキーは…………A？
おい、どうしたんだよ！A！！！｣
そこには、窓際に倒れているドブ野郎と少し離れたところで蹲ってるAしかいなかった
三途｢おい、A！？どうしたんだよ！｣
近くまで駆け寄ると 呻き声を上げながら Aが目を開けた
『あれ…三途？ダメじゃん、ここに来ちゃ
下にいてって、言ったのに…本当、言うこと聞かないなぁ…三途は』
そう言うAの腹からは大量に血が溢れていた
近くには 小さめのナイフが転がっている
三途｢っ！おい！！どうしたんだよこれ！！｣
『ごめん…三途
私、マイキーが死んじゃうの分かってた…
だから、落ちるとこなんて見たくなくて…
助けに行くフリして、隠れてたの…』
は…？どういうことだよそれ…
じゃあ、もし俺が行ってたら…助けられたかも知れねぇって事か…？
なんだよ、それ…なんでだよ…
三途｢オマエ…マイキーの事見捨てたのかよ｣
『……』
三途｢っ…、オマエが助けに行ってれば、マイキーは…！！クソっ、クソ！！！｣
『三途…』
俺は懐から銃を取り出して 目の前のコイツに突き付けた
三途｢結局、オマエもボスを裏切るんだな…
オマエだけは、信じてたのに…
ボスの…マイキーの妹だろ！？マイキーにどんだけ助けられたと思ってんだよ！！
それなのに…オマエはっ…｣
『そんなの分かってるよ！！！！』
俺が手に力を込めた時、俺の声を遮って大声を上げた
『そんなの…言われなくても分かってるよ…
私にとってボスは…マイキーは、たった一人の家族だもん…』
三途｢なら、なんでっ…｣
『間に合わなかったの…手を差し伸べた時には、
タケミっちはあんな状態だったから分かるけど、なんでマイキーが
三途｢手を差し伸べた時…っ！て事は…オマエっ…｣
マイキーが落ちる瞬間を…目の前で見たのかよ……
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作者名：三途のかわ | 作成日時：2021年10月26日 21時
