ヤンキーが和菓子売ってますけどなにか？４ (ページ22)

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三途に帰ることを伝えようとした時

周りがざわざわし始めた

『なんだろ？』

三途｢さぁな｣

誰かが上を向いて｢ねぇねぇ、なんかアレやばくない？｣と言った

気になって三途と2人で上を見てみると

建物の屋上にボスが立っていた

あ！ボスみっけ！！

三途｢マイキー！？｣

『おーい！！ボ、じゃなくて、マイキー！！』

手を大きく振りながら呼んでみた

すると、こちらに気づいたのか一瞬目を見開いた

けど、すぐに顔を逸らした

あれ…私、これ知ってる

夢で見たのと同じた…

『どうしようマイキーが死んじゃう…』

三途｢あぁ" ？｣

焦っているのか怒鳴りつけるように返事をした三途

それを無視して私は続けた

『マイキーはもうすぐあそこから飛び降りる…今から私達が行っても、もう間に合わない…』

三途｢分かんねぇだろォが！！俺は行っ…｣

『私達は間に合わない！！けど、途中でタケミっちが手を掴むの…』

三途｢あ…？あのドブ野郎が？｣

『うん…それで、何か話してるんだけどよく聞こえなくて…

2人の場所まで行くんだけど…タケミっちしかいなくて…』

三途｢は…？｣

『三途…三途はここにいて？下でマイキーを待っててあげて？』

三途｢オマエは…｣

『私は2人がいるところに行く

三途は…絶対来ちゃダメだからね…！』ﾆｺ

それを言い残して私は建物に入っていった

三途side

Aが建物に消えていった後俺はもう一度上を見た

そこには、まだマイキーが立っていて何故か笑顔だった

本当に飛び降りるのか？

今なら、急いで屋上に向かえば間に合うかも知れない…

いや、アイツの言った通りにはならねぇよ

そう、思いたかった…

三途｢っ！！やめろマイキー！！！｣

ｶﾞｼｯ

っ！本当に…本当にあのドブ野郎が…

あぁクソっ！！やっぱ俺も行く！！！

待ってろよマイキー！今俺が引っ張り上げてやるからな

絶ッ対ェ死なせねェぞ…！

そうして俺は、建物に入り階段を急いで上った

外にいる野次馬共の声が聞こえるがそんなの気にしていられなかった

クソっ！あと何階だよっ！！

『あぁぁぁあ！！！』

その時、アイツの叫び声が聞こえた気がした

っ！この上か！