8. 名前 ページ8
「ニノミヤ、何さんですか？」
「えっ★いや、えと.....大野です。大野智....」
「あ...そうなんですか★てっきりニノミヤさんだと....(＞＜)」
名前言うの躊躇したけど。
”俺”だって。わかんねぇのか......よかった。
なんかホントの事知られたくなくて。
隠したいわけじゃねぇんだけど。
そっちの方がメンドくさくねぇかなって。
なんつーか。うまく言えねぇんだけど、
嵐の、とか。ゲーノー人の、とか。
そういう壁とっぱらった、ただの俺で。
彼女とは話してみたかったから。
「私は。渡邊Aです。」
「へぇー......」
きれいな名前。
聞いた瞬間、目の前にパァッと。
キラキラに陽の光浴びた水平線が
見えた気がした。......不思議だな.....
それからは。
海と釣りと沖縄の話で
予想外に盛り上がる俺たち。
Aちゃんは(渡邊さん、て呼んだら思い切り噛んで(笑)。
あわてたら”Aでいいです”って言われちまった★)
俺より３つ下。沖縄出身。
海と沖縄の太陽と。絵を描くのが好きで。
人混みが苦手だって。
この一週間、俺に傘返すために。
雨の日には駅に立ってたらしい。
でもそんだけ。
彼女のことで知ってんのはたったそんだけ。
彼女もそれ以上深くはなぁんにも話さねぇし。
それ言ったら。俺もおんなじくらいの情報しか
口にしてねぇんだけど。
それでいいって思えた。
でもって。Aちゃんも
きっとそう思ってるような気がしてた。
だからといって。
このまんま”じゃあバイバイ”ってなっちまう気も。
なぜだか全然してなかったんだ。
結局この日最後まで。
連絡先も何にも聞かなかったくせにさ。
.....Aちゃん。
君はあの時どんなこと思ってたの......？
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かこ(プロフ) - 杏さん» いつもありがとうございます♪初めて挑戦した智くん作品、気に入っていただけたらいいな...(＾＾）最後までどうぞよろしくです。 (2014年1月14日 14時) (
レス) id: b9db3344e7 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - 新作っ!今回の作品もめっちゃ期待してます＾＾更新、頑張ってくださいね!!! (2014年1月10日 22時) (レス) id: f1b8103735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2014年1月10日 21時
