26. 不思議な人 ＜ヒロインside＞ ページ26
躊躇してたら。
今度は”家においで”って。
予想もしてなかった誘い。
大野さんの....家に....？
内心バクバクで。
でも私以上に大野さんが
あわてだしたのがわかったから。
一生懸命気づかないふりした。
でも。すごく嬉しくて。
他の人が口にしたら。
きっと軽薄に感じただろうに。
大野さんがそう言ってくれたら。
とたん行きたくなってしまった。
....もっともっと。
あなたを知りたくなってしまってた。
不思議な人。
まだ会ってまもないのに。
失恋したばかりだっていうのに。
変だよね、私も。
何にも知らない相手なのに。
名前と顔と。その優しさと
あたたかさしか知らないけど。
いつのまにか胸の中、
大野さんでいっぱいに
占められている。
大野さん。
あなたは一体誰なんですか？
海の誘いのお返事。
結局即答できないまま。
携帯のアドレス交換して
別れてしまったけど。
行きたい気持ちと。
行っちゃだめって気持ちが交錯して。
一日経った今もまだ
返事できてなくて.....
ダメだよ。
行ってしまったら。
心が。きっと戻れなくなる
予感がしてる。
もっと彼のこと気になって。
止まらなくなって。
あふれて止まらなくなりそうに
なってしまう。
だって私にはもう時間がないの。
だからもう会うのはやめよう。
アドレスも。このまま消そうって。
携帯を取り出して開いたその瞬間。
バッと思い浮かんでしまった大野さんの
つぶらでまっすぐな瞳。
少し困ったような柔らかい笑顔。
....行きたい。
時が許す限りすこしでもたくさん。
大野さんと一緒にいたい....っ...
その瞬間。
さっきまでの躊躇なんて
どこかへ吹き飛んでしまって。
勢いよく開いた携帯。
もう一心に大野さんへの
メール打ってた。
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かこ(プロフ) - 杏さん» いつもありがとうございます♪初めて挑戦した智くん作品、気に入っていただけたらいいな...(＾＾）最後までどうぞよろしくです。 (2014年1月14日 14時) (
レス) id: b9db3344e7 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - 新作っ!今回の作品もめっちゃ期待してます＾＾更新、頑張ってくださいね!!! (2014年1月10日 22時) (レス) id: f1b8103735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2014年1月10日 21時
