過去と今と未来と (ページ4)

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買い出し組がまず初めに向かったのはホームセンターだった
ネットショッピングで買えばいい話なのだが金銭面の負担がある故そんな訳にもいかない

「いつもの買ったら他に買う物ないんだけど他に何かある？」
「ないけど、今日歯ブラシ安いで」
「じゃあ買ってこう、変えたばっかだからストック減っちゃったし」

ホームセンターでの買い物を済ませると次はスーパー...ではなく自分達の職業柄必要なものの専門店へと出向いた

「俺、これに変えようかな」
「それにするんなら、あっち売り飛ばしちゃえば？」
「えー、あっちの方が性能良くない？」

「それだったら、康二に任せるよ
この前の仕事で一台ダメにしちゃって新しいのにしなきゃいけないから」
「任せて！.....だてだったらこれは多分扱いづらいだろうからこっちの方がいいけど、、」

楽しそうに選んでいく２人を見ながら彼は家で任された仕事をしているであろう人達に連絡を取り、必要な物はあるか、とグループメールへと送った

さっき確認すれば簡単だったが聞き損ねてしまった
数分経ち決まったらしい宮舘と向井に見つめられているのに気づき、そろそろ連絡ないとなーと思っているとやっと連絡が入り何もないという返事が６件

「他の人達は何も要らないらしいから次行こう」

そのままスーパーへ向かうとリストにあるものだけを買い、家へ戻る頃には昼になっていた

「お腹空いたー！！！」

という言葉が帰った瞬間に聞こえて来て

「はいはい、ちょっと待ってて」
と流して食材を片し、作るのは時間がかかるので買ってきた惣菜をそのままテーブルへと出す

「珍しいね、惣菜が出てくるなんて」
「たまにはいいじゃん」
「毎日作ってもらっちゃってるしね」
「これからだんだん惣菜になっていくかもよ？」
「えーーーー！俺舘さんのご飯好きなのに」
「俺も舘さんの飯好きっす」
「待って？俺も作ってるからな？」
「康二、どんまい」
「早く食べよ」

午前の仕事お疲れ様でした～なんて言い合ってから
朝食と同じように９人分のいただきますが聞こえてた
相変わらず騒がしい食卓で午後はどうしようかなぁ、
一緒にゲームしようよ、なんてありふれた会話をした

最初からこのように明るかったわけではない
長い長い、暗い時間があってこの空間ができた
彼はこの笑顔の時間を続けて行きたかった