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黄の記憶 ページ24
深澤side
今日、照が泣き崩れた理由はやはり過去にある
照は自分の過去を相当悔やんでいる
照は今までにも空を見上げている事はあった
一人でいる時だけ、全て曇りの日に
ただ涙を流している所は今まで一度も見たことがなかった
何故、今日の曇りが泣き崩れるほどの影響を与えていたのかは分からないが
照が過去を悔やむのは行き場のない感情から来ていた
防ごうと思っても防げなかった
“仕方がない”という言葉で済まされてしまい
あと少しで救えたのに救えなかった
どうしようもない後悔は、自分への怒りにつながって何年も照を苦しめている
誰も悪くない、偶然が重なり合って起こってしまった仕方がないこと
ただし、ぎりぎりのところで救えなかった
誰も自分を責めないが故に自分で自分を責めるというやるせなさは当事者にしか分からない
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作者名：coolk | 作成日時：2020年3月13日 19時
