過去と今と未来と (ページ3)

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「今日皆んな早くない？」
「確かに、何もない日なのに」
「それ！皆んなどうしたの？」
「こっちの台詞だわ」
「いつも一番最後に起きてくる奴が４番目...」
「いつも早い奴が最後だったしね」
「なんで起きれなかったんだろ...」

全員が起床し騒がしくなったダイニングを見ながら料理担当の宮舘と向井は朝食作りをしていた

「今日珍しく人が多いねえ」
「そうだね、これ出来上がり」

カウンターの上に置けば勝手に取っていってくれる

「ありがとー！」

７人分のありがとうと９人分のいただきますが聞こえ騒がしい朝食タイムが始まった
朝食というだけで大したものは作っていないと謙遜する宮舘と向井だが、２人がいなければ全員朝食を抜いているだろう

「今日は俺と舘さんと康二で買い出しだったよね？」
「そう、他の人たちは洗濯と掃除と庭の手入れで分かれてね」

宮舘に揚げ物を提案した彼は買い出しに行くことは必然だと分かっていたようだ
その他の人達は各々がやりたいものをかけてジャンケンをしていた
決まるまで余計に煩くなっていたが気にすることでもないので朝食を食べ終えた買い出し組は出かける為の準備をしに自室へ戻っていった

残されている人達が朝食を食べ終わる頃に買い出し組は出かけていった
その姿を見て
「毎朝、ありがてえな」
「それな、俺これからも早起きしようかなー」

なんて話しながら
一度自室へ戻り準備を終えて任された仕事をこなしていった

買い出し組が早くに家を出た理由としてはここから店までが遠いのだ
森の奥にある自分達の家はネット回線がしっかりしているのが不思議なくらいで
結構不自由な場所で暮らしている

一見世の中の喧騒から離れた場所で落ち着いた生活をしているように見えるがそんなことはない
喧騒の中、喧騒しかない中で暮らして来た過去を持っているから森の奥の家で暮らしているのだ

そう彼は彼らを救うために手を差し伸べた