ありふれた日 ページ2
まだ寒い日が続く中、彼が居る家にも朝がやって来た
「おはよう」
誰も起きていないと思っていたが一人コーヒーを入れている人影があった
「おはよう」
彼と同じように挨拶を交わし、コーヒーを入れるマグカップを増やしたのは宮舘だった
「舘さん今日早くない？」
「そう？いつもと同じように起きるつもりだったんだけど、目が覚めちゃったからね」
会話を交わしながらコーヒーを入れ終え対面式キッチンのカウンターにマグカップを置くと
ダイニングの椅子に座り今日のメニューはどうしようかと考えていた
「ねえ、俺さ今日久しぶりに揚げ物食いたいんだけど
ダメ？」
「別にいいけど」
真剣に話し出すから何事かと思えばそんなことか
「ただ、洗い物はやってね」
「やったー！洗い物もやる！」
単純...それなら今日のメニューは決定だ
後は冷蔵庫の中にあるものだけでは足りないだろうから買い出しをしよう
今日は土曜日、全員フル活動してもらおう
よし決まり、買い出し組と洗濯掃除組で分けよう
そう思った時二階のドアが開いた音がした
「いまなんじー？」
なんて眠そうな声と若干危なっかしい足取りで階段を下りてきたのは渡辺だった
「７時だよ」
「今日土曜日だよね？早くない？」
いつもであればこの時間には起きないのだが珍しい
「なんか目が覚めちゃって、二度寝しようとしたけど寒くて無理だったわ
舘さん俺にも飲み物ちょーだい」
仕方がないなあ、と思いつつ飲み物を出した宮舘は今日の担当はどうしようかと考え始めた
「翔太今日は、買い出し？洗濯掃除？」
「んー、洗濯掃除」
今日は天気がいいから布団を干してもらって庭の手入れと洗濯と掃除をしてもらおう
人数は多い方がいいだろうし買い出しは３人で足りる
今のうちに買い出しするものをリストアップしておかないと...
宮舘は２人の会話をBGMに１人で黙々と作業をしていた
二階からドアが開く音や階段を下りる音が聞こえてきて今日も騒がしくなるなぁなんて思いながら作業を進めた
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作者名：coolk | 作成日時：2020年3月13日 19時
