今日:28 hit、昨日:11 hit、合計:170,764 hit
小｜中｜大
赤の記憶 ページ14
深澤side
舘さんが話した自分の過去は
人を殺めた
だった
それ以下も以上もないと舘さんは話した
自嘲して俺は人殺しだよ、って言ってた
これだけ聞いたら犯罪者になるが本当は違う
本人は一切話さないが本当の過去の事はおそらく本人も分かっている
理解した上で自分を人殺しだと言う
何故、そう言っているのかは俺には分からないけど
本当の過去は完全なる正当防衛として処理されている
今は自分の事を人殺しだとは言わなくなった
自分事をそう話したのは一度きり、この家に来て最初に言った
それからは一度も話していない、無理矢理自分の記憶から消したからだと思う
その時の彼の気持ちなんて分からないし、表情だって詳しく知っているわけじゃないけど
ただ一つだけ言えるとするならば
少しばかり、人間の本質が見え隠れした瞬間であった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 320人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：coolk | 作成日時：2020年3月13日 19時
