55 ページ5
丸一日連絡もせず家を空けたけど、
佑真に何か言われることも手を上げられることもなく
ホッと胸を撫で下ろした。
一緒にご飯を食べたりはするし、
仕事の話やツアーの話をすることもあるけど
プライベートな会話はめっきり減ってしまった。
それでも佑真は私を抱くことはやめないし、
何か気に入らないことがあれば手を上げる。
毎週土曜日、佑真に残業だと嘘をついて
隆二さんの家に行くことが日課になった。
隆二さんは私が作った料理を美味しそうに頬張ってくれる。
「ん!!これも美味しい!
やっぱAちゃん天才!!」
「褒めても何も出ないですよ笑」
「えーそうなの?」
ニコニコと笑う隆二さんの笑顔は本当に素敵で
見ているだけで幸せな気持ちになる。
小学生の男の子みたいに両頬にパンパンに詰めている隆二さん。
そんな姿が可愛くて愛おしくて見つめていると
隆二さんの目線がぴたりと止まった。
「Aちゃんの唇って綺麗な形してるよね、」
「え?」
「Aちゃんのことも食べたくなっちゃった」
漫画やドラマのようなクサイセリフでも
隆二さんが言うと様になってしまうから困る。
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←54
257人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
メープル(プロフ) - つづき楽しみにしてます (2020年7月6日 23時) (レス) id: d2e33a300d (このIDを非表示/違反報告)
kota(プロフ) - 待ってました。 (2020年6月9日 17時) (レス) id: 8448788f30 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)えみ(プロフ) - 続きが楽しみです (2020年5月30日 17時) (レス) id: 06f8118e67 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:れお | 作成日時:2020年5月17日 19時