４ （Ｏ side） ページ4
本番の後、帰り支度もしないでソファでだらだらしてたら、ニノがわざと乱暴に
どすんと音をたてて隣に座った。
「何してんの。帰んないの？」
「んー帰るけど…」
「もしかして、潤くん待ってるとか？」
「え…」
顔を上げると明るい茶色の瞳が。まっすぐにおいらを捉えてて、心臓がドキンと音を立てた。
「なんで？」
ニノはなんでも知ってるんじゃないかって本気で思うことがある。
だから今のおいらの、この気持ちが何なのかだってきっと知ってるんだ。
「潤くんとなんかあったんでしょ。
自分では気付いてないだろうけど、最近ずっと潤くんのこと目で追ってるし。バレバレなんです。何があったかは訊かないけど、そんな顔されてれちゃ、仕事に集中できないんですよ」
そうなんだ…おいら、そんなに潤のこと見てたんだ。
「あのさ、別に責めてるわけじゃないんだよ？」
黙り込んだおいらにちょっと困ったような顔になるニノ。
「大野さんが元気ないと我々だって調子がでないから、だからほっとけないってこと」
「…」
おいらは何て言えばいいのかわかんなくて、ただ少しトーンを落としたニノの優しい声に
鼻の奥がつんとした。
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ＡＫＩＲＡ(プロフ) - ゆんさん» ゆんさん、読んでいただきありがとうございました。初めての読者の方からのコメントで感激です！！感想などもぜひ聞かせてくださいね。 (2017年5月2日 18時) (
レス) id: 16bb65a838 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - AKIRAさん、はじめまして。第一章から一気に全部読ませて頂きました！とても好きなお話たちばかりです。この先のお話も楽しみにしています！ (2017年5月1日 3時) (レス) id: 0c63af44f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ＡＫＩＲＡ
| 作成日時：2017年4月29日 23時
