�∪萓犬�好き（クルーウェル先生） ページ3
------放課後
「先生、今日私が間違えてたところなんですけど、こここのページは全部読むのが難しくて」
「そうか、ならこのページ、それから次の授業のところも特別に少し教えてやろう」
先生にお願いして放課後勉強を教えてもらうことになった
確かに勉強でわからないところはあるけれど、本当は先生とただ一緒に居たくて勉強を口実に会おうとしてるなんて先生はこれっぽっちも思わないことだろう
先生を一人占めできているようで嬉しい
「ユウ、このページはわかるようになったな？」
「はい！先生のおかげでわかるようになりました。またわからないところがあったら先生...教えて下さい」
「....お前は偉いな...。
お前が居た世界とこの世界は何もかもが違うだろう？慣れないことも多いだろうが毎日よく頑張ってるよ」
わしゃわしゃ
まるで仔犬を撫でるかのように私の頭を撫でる先生
「 俺はお前が頑張ってるのよくわかってるからな」
そう言って優しく微笑む先生はズルい
嬉しいけど胸がきゅうと締め付けられる
叶わない恋だとわかってるけど日に日に先生への想いは増していく
「もうこんな時間か...外はもう暗い、オンボロ寮まで送ってやる」
こうやってオンボロ寮まで一緒に帰れるのも私にとっては嬉しい
私の歩幅に合わせて歩いてくれる先生
「なぁ、ユウ。お前は魔法が使えない仔犬なんだからこの学園からは出ないように気をつけるんだぞ？昼であってもだ。」
「学園の外はやっぱり危ないですか？」
「あぁ。学園は森で囲まれているんだがな、時々この森は人を惑わせたりするんだ。一旦入るとなかなか戻ってこられないから気をつけるんだぞ」
流石魔法が使える世界。危なすぎる。
「え〜!!そうなんですか！？怖いなぁ。気をつけます。でもなんでまた急にこの話を？」
「いや、ちょっと気になってたんだが､､､最近授業中お前の意識がどこかへ行ってる気がしてなぁ。俺が話終わってもぼーっと俺の顔を見続けてる時があるだろう？」
ごめんなさい、それはただ先生に見とれてるだけです
恥ずかしい、穴があったら入りたい
「あっはは〜そっそういう時もあったかもしれませんねぇ〜」
「今のお前ならフラフラと学園の外から出てしまいそうな気がして心配になっただけだ。疲れてる時はしっかり休めよ？じゃ、また明日な。」
そうこうしてる内にオンボロ寮に着いた。先生の姿が小さくなっていくまで見送ってから部屋に戻った
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作者名：KEY | 作成日時：2020年5月7日 23時
