��先生が好き（クルーウェル先生） ページ11
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「ユウ」
自分の名前を呼ぶ声がする
冷たい霧の中に飲まれて体温が失われる感覚があったのに
なんだか今は少し暖かいような気がする
「ユウ....」
また声が聞こえてきた
この声を聞くと落ち着くのは何でだろう
この声は何処かで聞いたことがある
誰だったかな
そっか
私の好きな人
先生の声だ_______
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パチッ
目を開けると見知らぬ天井が目に入った
「あれ？ここどこ?」
ばっ
飛び起きて辺りを見回すとここは寝室のよう
自分は誰かのベッドで寝ていたようだった
「待って、一旦頭の中を整理しないと。ここは誰の部屋なの!?!?」
あれ、そういえば、私エースに告白されて、抱きしめられて、先生にその場面を見られて 、
まさかの先生が好きっていう想いもそこでバレて
2人に大嫌いって言って走り去って森に迷い込んだんじゃなかったけ!?!?
ガチャッ
寝室のドアが開き身構えるとそこに現れたのは
お風呂上がりであろうクルーウェル先生の姿だった
髪の毛をタオルでわしゃわしゃと拭きながら部屋に入ってきた
下はダルメシアン柄のスウェットを履いており、上半身はなんと裸だった
お風呂上がりで濡れた髪に鍛えられた上半身
それはもう最高に、セクシーすぎる
これは森が見せている幻覚なのか？
だとしたら ありがとうございます、ご馳走様ですと言って頭を下げなければいけないではないか
「あっ、ありがとうございます」
思わず小声で拝んだ
「ん？ユウ？ お前、やっと目が覚めたのか」
「へ？」
「おい、仔犬。どれだけ探したと思ってるんだ。」
「え、先生、これ、げっ現実....ですか？」
「当たり前だろ」
そう言うと先生は私の頬を両手でつまんで引き伸ばした
「いっいひゃいでふ、せんせっ..」
「ぷっ...これで現実だってわかっただろ？」
吹き出す先生の笑顔が眩しいのと上半身も眩しく、目のやり場に困る
「先生、ほ、ほんとに
ごめんなさい...」
先生を直視出来ずに下を向いて謝るとなんとなく察したのか先生は黒いTシャツを着た
ただの黒いTシャツを着てるだけなのにそれもかっこよく感じてしまう
「エースも心配してたぞ、お前のこと。謝りたいって」
「私だってエースに悪いことしちゃったし謝らないと...です」
「 俺もお前のこと考えてやれず悪かったな。ごめんな 、ユウ。」
そっか、私先生にフラれたんだった
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作者名：KEY | 作成日時：2020年5月7日 23時
