�＼萓犬�好き（クルーウェル先生） ページ2
「はぁ、、、かっこいい。」
スラッとした長い脚、一般人にはとても着こなせないふわふわの毛皮のコートをさっそうと着こなし姿勢良く歩く姿、、、
そしてどんな不良生徒であろうとも怖気づかせる迫力を持つ彼、、、
錬金術は最高レベル、、、
こんな魅力的な先生がいるものだろうかｯ!!
生徒のことを仔犬と呼んだり授業の時間を躾(しつけ)の時間と言ったりするところは人間界では有り得ないことではあるが←
クルーウェル先生の授業は自分にとっては目の保養の時間である
「おーい。ユウー。こっち戻ってこーい」
エースが冷めた目でこっちを見ている
「あ、ごめんごめん!!薬品準備しなきゃだったね」
思わず先生に見とれており錬金術で使用する薬品を準備する手が止まっていた
「まーた！先生に見とれてただろーっ！！心の声も漏れてましたけどぉー？？あんなやつのどこが良いんだかねぇー」
先生のことを本気で好きだということはひっそりと自分の中で隠しているつもりだったがエースには多分、というかバレている
「げっ！！！！待て待て！なんか変な煙が出てきたんですけどぉー！？ユウ！！持ってくる薬品間違えてね！？」
錬金術は2人組みで行っており、周りのペアの壺からは虹色の煙が出ているが 私達の壺からは魔界を思わすような暗黒の煙がもくもくと湧き上がっている
「あれっ？おかしいな、ちゃんと教科書に載ってる薬品持ってきたつもりだったんだけど､､､」
横を見ると顔が真っ黒になっているエースが居た
周りの生徒も私達ペアの異変に気づき笑いが起きていた
きっと私の顔も今真っ黒になっているのだろう
「ステイ！！お前たち！！！何をしている！！！」
「うげっ、最悪だ〜先生に怒られるぅ〜泣」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
結局失敗した原因は、教科書にのっている文字を私が読み間違え、間違った薬品を持ってきていたということだった
エースには申し訳ないがいつも最後は「気にするなー」と笑い飛ばしてくれる
ほんとに優しい友達だ
そしてこの世界で使われている言葉は難しく、大分勉強してきたつもりだが未だに間違えることがある
実は文字の読み方は放課後につきっきりでクルーウェル先生に教えてもらっていたのだ
ここまでわかるようになったのはクルーウェル先生のおかげ
そして遅い時間になると「仔犬1人では危ないから」と言ってオンボロ寮まで送ってくれる本当に心までイケメンな先生なのである
�∪萓犬�好き（クルーウェル先生）→←気になるあの子 （フロイド）
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作者名：KEY | 作成日時：2020年5月7日 23時
