第十一波 ページ11
「有加ちゃんおはよー！」
「おはよ！あ、虎次郎君も！」
…はっきり言おう。
何故俺らは3人でつるむようになった？
いや、嬉しいよ？
有加ちゃんと一緒にいるのは嬉しいけど、さ…
正直北海道で過ごしてきて俺のことを知っている奴がいないこの学校で、トップに位置つけられた青明寺と、学校の紅一点、美し過ぎる有加ちゃん…と一緒にいていいのか？
事の発端は有加ちゃんが俺とお昼を食べたいと言い出した事。
そして、青明寺が俺に良く話しかけるようになった事…なんだけど、その為というかせいというか…
「あ、そうそう！あのブランドいいよね！」
「そうだよね！デザイナーの…」
洋服の趣味がひたすら合う。
好きなブランドとか…男物と女物の趣味は違うけど、感覚とか、デザインとか、ひたすら合うからつい話が盛り上がる。
ついでに好きなバンドの趣味まで合う。
盛り上がると楽しくて、ついつい余分な話をする。
余分な話を笑顔で聞いてくれると嬉しくて、
その後ろでポケットに手を突っ込んだ青明寺がむくれて立っているが…
「浦正はどうなの？」
「俺は…わからん！」
大きい目は俺を睨みつけていることはわかる。
でもそれよりも、有加ちゃんが笑っている方が俺にとって優先順位が高い。
他人に睨まれても、俺は…
「あ、そうだ！有加ちゃん！今度洋服買うの付き合ってよ！詳しそうだし」
「わ！いいよ！浦正は足長いからコーディネートのしがいがある！」
いつの間にか有加ちゃんと青明寺は横に並び、楽しそうに笑っていた。それを見ているとキュッと心が締め付けられるほど痛くて、こんな感情に俺はなったことがない。
感情の名前が…分からない。
「有加ちゃん！おはよ！」
「おはよー！」
皆がそれぞれ声を掛ける。
それは同じクラスのみならず、違うクラスでも、先輩でも、有加ちゃんに声を掛ける。
一つ一つ挨拶をしていく有加ちゃんは相変わらず可愛くて、その視線が俺の方に向いていなくて少しだけ複雑な気持ちだった。
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杜若蒼(プロフ) - まおさん» コメントありがとうございます♪待っててくれるんですか！ありがとうございます！本当に遅くなるかもしれませんが頑張って書きますね♪ (2014年10月5日 21時) (
レス) id: 55b24aa62f (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - すみません、始めましてじゃなくて初めまして？でした… (2014年10月5日 21時) (レス) id: 3cad231990 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 始めまして！とっても面白いです！そして温かいお話ですね…。ちなみに私は浦正くん推しです。更新いくら遅くとも待ちます！それくらいこのお話が好きです。応援してます。頑張ってください！ (2014年10月5日 21時) (レス) id: 3cad231990 (このIDを非表示/違反報告)
杜若蒼(プロフ) - TAMIKOさん» 了解でーす♪書き上げ次第更新しますね♪コメントありがとうございます♪ (2014年5月24日 4時) (レス) id: 064ab8f00f (このIDを非表示/違反報告)
TAMIKO(プロフ) - 早くー！続きー！待ってます！ (2014年5月24日 0時) (レス) id: 73739dc8a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杜若蒼 | 作成日時：2014年3月24日 14時
