第二波 ページ2
北海道からやってきた。
東京は高校に行くために来たばかり。
そして、俺は中野風男子学園の入学式の列に並んでいた。
周りは不良ばかり。
ここははっきりいうと不良高校である。
補導歴や逮捕歴があるような奴もいたり、学校で問題を起こして来た問題児もいる。
まあ、俺もその仲間の1人なのだが。
馴染むため、と言ってはおかしいが、俺は黒髪から茶髪に染めた。
「ああ？お前、生意気なんだよ」
「はぁ？お前こそ生意気そうな面しやがって」
「カッコつけてんじゃねーよ」
同じクラスになる奴が今にも取っ組み合いが始まりそうな雰囲気を出した。
でも、その喧嘩は、一瞬にして止まった。
カツカツとローファーが立てる音がする。
膝上15センチの灰色のスカート、同じ色の青いブレザー、肩までのボブの暗い茶髪の髪の毛…？
確実に男子には無い…胸の膨らみ、細いウエスト…
「お、女…？」
どう見ても、女。
しかも、妖艶な雰囲気、小柄な体に大きい目。相当な美人…
「これ、三組？」
「へ、あ、俺？」
俺の苗字は赤園である。出席番号一番であるという事は先頭にいるという事。そして、先頭にいるという事ゆえに、この美女に声をかけられた。
「三組なの？」
「そうだけど、なんで女がここにいるの？」
「は？あんた、募集案内ちゃんと見てなかったのね」
想像以上にアニメのような可愛らしい声を使い、彼女は腕を組みながら言った。
「今年から、中野風男子学園じゃなくて中野風学園になるの。理由は共学になるから。但し、流石不良校。女子の受験者数一名だったみたいね。あ、後、私、新入生代表としての挨拶するからあんたの前よ」
そう言ったかと思うと、彼女は俺の前に並んだ。
女子はいないと思って来たから、ここに女子がいるとか…考えられない上に、身長小さいから俺は見下ろしている感凄いし、何より、何より！後ろの視線が怖い！
…そうして始まった中野風学園の入学式。
彼女の名前は京本有加というらしい。
俺の横にいる可憐な人は、校長やらお偉いさんのありがたそうなお話を無視してじーっと見られていたらしい。
新入生代表としての挨拶では、アニメ声と可愛らしい容姿で男子を釘付けにしていた。
勿論俺もその1人。彼女から目が離せなかった。
後で聞いた話だが、過去最高に大人しい入学式として、先生間、先輩間で有名になった入学式だった。
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杜若蒼(プロフ) - まおさん» コメントありがとうございます♪待っててくれるんですか！ありがとうございます！本当に遅くなるかもしれませんが頑張って書きますね♪ (2014年10月5日 21時) (
レス) id: 55b24aa62f (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - すみません、始めましてじゃなくて初めまして？でした… (2014年10月5日 21時) (レス) id: 3cad231990 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 始めまして！とっても面白いです！そして温かいお話ですね…。ちなみに私は浦正くん推しです。更新いくら遅くとも待ちます！それくらいこのお話が好きです。応援してます。頑張ってください！ (2014年10月5日 21時) (レス) id: 3cad231990 (このIDを非表示/違反報告)
杜若蒼(プロフ) - TAMIKOさん» 了解でーす♪書き上げ次第更新しますね♪コメントありがとうございます♪ (2014年5月24日 4時) (レス) id: 064ab8f00f (このIDを非表示/違反報告)
TAMIKO(プロフ) - 早くー！続きー！待ってます！ (2014年5月24日 0時) (レス) id: 73739dc8a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杜若蒼 | 作成日時：2014年3月24日 14時
