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148 平和な世界を願って ページ17

A side





う「やめろ!!!」


うらたんが私の手から杖を外そうとした。

しかし、外れなかった。離さなかった。



A「…もう、ダメだよ……!だってもう、心臓が、握りつぶされそうに痛いもん……!」


う「そん……な…っ…!」


うらたんは項垂れた。


坂「Aちゃぁん……!なんでだよ…!!」


さかたんは涙を流していた。


まーしぃ、センラも泣いていた。




……ごめん、本当にごめん。



………でもね。



A「言ったでしょう?私は……平和な世界を作りたいんだ…!たとえ、自分はどうなろうと……!」


志「馬鹿!!死んだら……作れねぇだろ……!!」



……それも、そうだね…。


A「…でもさ、まーしぃ、みんな。代わりにみんなが作ってくれるでしょ?」


「「「「…!」」」」



私の体をとりまく光が、さらに輝きを増す。


……そして、心臓の痛みも。



…ああ、苦しい。痛い。嫌だ。離れたくない。みんなと、離れたくない…!
今になって……こんな……弱音が……!!













セ「…!Aちゃん……!」



気がつくと、私の目から涙が溢れ出していた。


A「ごめん…っ…!ごめんね…!!ごめん……!!」



私は我慢出来ずに、みんなに抱きついた。


坂「Aちゃぁぁん!!」

A「みんな…ごめん……ごめん!!」

志「もういいって!!謝るなよ…!」

セ「……せめて、最後は、笑ってよ…!!」


みんな、泣きながら、笑っていた。


…私もつられて、泣きながら笑った。



ーーキィィィン!!!



……!!


……光が…!



う「…A!!」


……!



うらたん……!


うらたんはただ頷いた。

それだけで充分だった。



A「……みんなっ!!

















……私を仲間と呼んでくれて……


ありがとう…!!」




ーーパァッ!!……




……光が、消えた。


闇と共に。



…朝日が世界を照らしていた。


それはまるで、光の勝利を証明しているようだった。

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設定タグ:歌い手 , 浦島坂田船 , 夢小説   
作品ジャンル:ファンタジー
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るかちゃ - え??作者様神ですか?? (2022年4月16日 3時) (レス) @page20 id: 0830061a27 (このIDを非表示/違反報告)
あまつか - もう最後涙がでちゃいました!!もういっそ小説家になりましょう!! (2019年4月29日 7時) (レス) id: 367e8748b6 (このIDを非表示/違反報告)
かきみそご飯(プロフ) - 猫@蝶々さん» ありがとうございます!!楽しんでもらえて何よりです…!そらまふ!!いいですね!!考えてみます!!!! (2018年3月27日 19時) (レス) id: 41112c83b9 (このIDを非表示/違反報告)
かきみそご飯(プロフ) - ホルン吹きの変人@サブさん» ありがとうございます!!いや〜そう言ってもらえると本当嬉しいです(*^▽^*)さかたん、お笑いデビュー…?(笑)はい!!頑張ります!!!! (2018年3月27日 19時) (レス) id: 41112c83b9 (このIDを非表示/違反報告)
猫@蝶々(プロフ) - 完結おめでとうございます!凄く楽しくてわくわくしながら読んでました!ネタはそらまふとか? (2018年3月27日 15時) (レス) id: e2df0854b1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かきみそご飯 | 作成日時:2018年1月5日 14時

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