浦島坂田船の冒険4〜魔王そらまふと決意のプリンセス〜

113 女性の正体とお願い ページ13

A side








…目の前に現れた女性は見とれてしまうほどとても綺麗だ。








私はこんなに綺麗ではないし、何よりこんなにおしとやか…な感じでは無いと思う。









……でもなんでだろう。








自分でも…なんだか似ているなって思う。









口を噤んでいる私たちに、女性はくすりと笑ってこう言った。









女性「似ている……ですか………。





……そんなに不思議なことではありませんよ。」









…








……え…？







……不思議じゃない……？









A「…………A……。」








女性は私の目をじっと見つめた。







女性「……この地方に伝わる、勇者のおとぎ話はご存知……？」









勇者のおとぎ話。







もちろん知ってる、ここに来た理由だから。









あ「…それくらい、誰だって知ってるでしょ。それが何？」







あるふぁきゅんが尋ねると、女性は「それなら良かった。」と微笑み前髪を揺らした。








女性「………私は……








…









………そのおとぎ話に出てくる姫なのです。そして…






Aの、先祖にあたる者です。」









…









……え、……ひ……？








二人「「ええええええええええええええええええええええええええええ！！？」」







あ、あのおとぎ話のプリンセス！？






な、なんで、なんで生きてるの！！？





それに私の先祖！！？









あ「…どういう……！？」








あるふぁきゅんも困惑してる…よね…。







でもそんな私たちに姫は真剣な顔つきで両手を胸の前で組んだ。








姫「……A…お願いです。…もう時間が無いのです。








…







どうか…








…この世界を…救っていただきたいのです……！」








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