浦島坂田船の冒険２〜魔王そらまふとプリンセスの秘密〜

75 悪魔王そらる ページ32

A side






そ「……A……俺たちと来てくれるよな…？」





そらるんはニヤリと微笑んでいる。









でもさっきまでとは違う。




冷や汗がタラタラと流れ、苦しいのに無理やり笑っている……そんな感じだった。







…その表情を私は………恐ろしいと感じた。









坂「あかん……！！ぜっ…てえ……行っちゃ……！！」



そ「お前は黙ってろよ。」




魔王はそう呟くとまた手から冷気を放った。









坂「ああぁぁぁぁ！！！」


A「もうやめて！！！」







これ以上さかたんの苦しそうな声を聞いていることなんて出来なかった。






……私が、魔王についていけば…






…さかたんも、みんなも助かる……






A「…私は…。」



坂「Aちゃん！！！！」




彼らが傷つくくらいなら、私はどうなろうと……！！！









．









．









「ーー行かせねえよ？」





ふと、背後から聞き覚えのある頼もしい声が聞こえてきた。

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