釣られたろう丸「第35話じゃあ！！」 ページ36
「お前たちも池にゴミを捨てにきたんだなぁ！！？」
赤い目玉でぎょろりと私たちを見下し言い放つ。
その威厳に私たちは固まってしまう。まるで昭和の雷親父に怒られてしまう。
そんな中、一人だけ一歩歩み寄った。
「違うんだ！話を聞いて、釣られたろう丸！！」
ケータ君だった。ケータ君が話しかけている。
釣られたろう丸？って言ってたけど…知り合い？
「うるさぁぁぁぁぁいぃぃぃ！！わしゃあ、どんこ池を汚すやつぁ、誰だろうと許さんわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！」
ガツンと怒鳴り返され、ケータ君の小さなは吹き飛ばされてしまった。
私は慌ててケータ君に駆け寄る。
「大丈夫？」
「あ、Aさん。うん。なんとか…。釣られたろう丸、すごい怒ってるみたい…。」
ケータ君は「まあ、よく怒ってるけど…。」と続ける。私が「やっぱり知り合いだったんだ。」と聞くと、ケータ君はキョトンとして
「知り合いじゃないよ。友達だよ！」
と笑顔で言った。
そっか…。
「でもさ、友達なのにあのオジサン気ぃ狂ってるみたいだし、こんなに怒られて…嫌にならないの？」
…あ…
変なこと聞いちゃった。
ケータ君がかキョトンとしてこちらを見ている。
私のバカ。最低。
すぐに謝ろうとした。
でもその前にケータ君が口を開いた。
「友達だもん。喧嘩なんてよくあるよ。」
雨上がりの空の様にさわやかな笑顔で言った。
「オレは友達と喧嘩したら仲直りするし、友達が泣いてたら慰めるし、友達が怒ってたら落ち着かせる。だって友達だから。分かってくれる！…って思うんだ。」
ケータ君は少し照れ臭そうに笑って、「変かな？」と言った。
ーーううん、むしろカッコいいよ、ケータ君。
私とは全然違う。
ーー「もし私がケータ君みたいだったら、友達できてたのかな。」
…また、つい呟いてしまった。
今度はケータ君がすぐにニコッとして答えた。
「今からでも、きっと大丈夫だよ！」
「…ありがとう。」
勇気もらったよ。
私はパンプスとハイソックスを脱ぐ。そしてブレザーをポイと捨て、ブラウスの袖をまくる。
そして、後ろを振り返る。
猫ちゃんにコマさんやコマじろう……私の友達が心配そうに見ている。
私はそんなコマさんたちに向かってニカッと歯を見せ、親指を立てる。
「…待ってて。必ず、取り戻すから。」
セーラーニャン「第36話☆」→←ウィスパー「だ、だだ、第34話でウィス！！」
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みしゅあ - セーラーニャンに烏天狗うらやましすぎるでも私は３のでカルラ、烏天狗そろってるから言うことなしなんですけどねかきみそご飯さんと一緒に妖怪ウォッチの話をしたいです！ (2018年6月6日 20時) (
レス) id: 1c85a39dc5 (このIDを非表示/違反報告)
キャット猫ニャン - 面白いです！けど、「もんげ〜ひとだま」はコマさんが進化するときの道具だったと思います。 (2018年4月29日 10時) (レス) id: d120d68618 (このIDを非表示/違反報告)
かきみそご飯(プロフ) - みゅーかさん» ありがとうございます！！！すごく嬉しいです…！(*≧∀≦*)セーラーニャン可愛いですよね！！！実は作者が一番好きな妖怪なんですw (2018年3月27日 10時) (レス) id: 41112c83b9 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーか(プロフ) - 面白いです！！1番右の☆押させていただきました！セーラーニャンかわゆい… (2018年3月26日 20時) (レス) id: 828d9692c9 (このIDを非表示/違反報告)
かきみそご飯(プロフ) - カナターAさん» やっぱそうなのねエンマ〜…ですよ！！(笑)続編で…会っちゃうかもです…！←オイ 議長ももちろん出ます！睨まれるかどうかはお楽しみに！！続編はもうすぐ作ります！！乞うご期待！！です！！ (2017年8月22日 18時) (レス) id: 912e00be06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かきみそご飯 | 作成日時：2017年8月6日 15時
