【妖怪ウォッチ】最強無気力JK！さくらニュータウンに現る！

主人公&セーラーニャン「「第17話！」」 ページ19

ーここはどこ？


ー暗い。何も見えない。何も聞こえない。




ー怖い




「………あ……」





ー光だ。光が見える。




ーああ、良かった。今すぐにあの光へー



「……うっ！？…」




ー何かに足を掴まれた！見ると私の足にはー




ー大量の黒い手が絡まっていた。



「い…や…！」



ー黒い手はやがて足から腰へ、腰から胸へ、胸から頭へと、絡まっていった。



ー光が消えてゆく…影に飲まれるっ…！



「誰か助け…！」


ー！！首が……締められ…て…




…意識が……




その時、黒い影がニヤリと笑ったような気がした。そしてこう言った。








『騙されるな、妖怪は 敵 だ。』









「……！！」


ここは……私の部屋？



そっか…夢か…。


スマホで時間を確認する。


4時36分。


早く起きすぎちゃったなあ…。


…いつもならすぐに二度寝してるけど…なんだか今日はできない。



「あら…？Aもう起きたの…？」


「おはよ猫ちゃん。」

猫ちゃんが目を擦りながら起き上がる。起こしちゃったみたいだね。


「二度寝もしないし…今日はヒライ神の槍でも降ってくるのかしらね…。」

「あーあそんなこと言っていいんだー。誰のおかげでここに住んでいれると思ってるのかなー？」

「ごめんなさい、前言撤回します。」

まったくこの猫は。デリカシーが無い。

「あ！そうだA！朝のお散歩しましょ？ね？」

私の機嫌を直そうと笑顔で誘ってくる猫ちゃん。


んー面倒いけど…二度寝できないし、やることないしなー…

「ん、いいよ。」

「やったあ☆じゃあそうと決まれば準備準備〜♪」


ウキウキな猫ちゃん。まあたまにはこういうのもね。






『騙されるな、妖怪は 敵 だ。』





…ただの夢なんだし、忘れよう。

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