浦島坂田船の冒険〜魔王そらまふと狙われたプリンセス〜

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A side


私が自己紹介すると、金髪の人が立ち上がった。



セ「俺はセンラ。槍の戦士やで！」



センラさんはそう言って待っていた槍を掲げた。



坂「僕は坂田！武闘家！」



坂田さんは拳をぐっと握る。



志「俺は志麻、魔法使い。まーしぃって呼んでな。」


まーしぃさんは輝く杖を見せる。



う「………俺はうらた。」


うらたさんは武器を見せなかった。




…てゆーか…



A「も、もしかして…冒険されてる…パーティなんですか？」



私が聞くと坂田さんが嬉しそうに答える。



坂「そう！僕ら、4人で冒険してるんだ！」



A「うわぁ〜！！すごい！！」



目を輝かせて彼らを見つめる。


倒れていたのが嘘のようにたくましく見える。



坂「すごいでしょ！？…あ、てゆうかうらさん！ちゃんと自己紹介しなくちゃダメでしょ！」



坂田さんはうらたさんを肘でつつく。



う「いや、俺は……。」


セ「そうやで、うらたん！」


志「恥ずかしいことじゃないし、ほら！！」



センラさんとまーしぃさんにも背中を押され、うらたさんは「仕方ないなぁ…。」とめんどくさそうにため息をついていた。




うらたさん…なんなんだろう…



私は唾をごくりと飲む。



うらたさんは直前まで言いたくなさそうにしてたけど、覚悟を決めたのか、私の目をまっすぐみた。




う「実は俺………









勇者なんだ。」

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