【MHA】人見知り少女の奮闘記。 (ページ1)

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『どうしよ梅雨ちゃん…』

机に突っ伏したまま前の梅雨ちゃんに話しかける。

｢どしたのAちゃん。すごい声よ｣

体調が優れないのかしら？と顔を覗き込む梅雨ちゃん。

私がこんな潰れたカエル(梅雨ちゃんの前ではジョークなのか…？)のような声を出しているのはさっき相澤先生から渡されたプリントが原因である。

『全寮制かぁ…』

｢Aちゃんはご両親からの許可大丈夫なの？｣

『うん、大丈夫だと思う…』

私の両親は海外で仕事をしているため、今は一人暮らしをしている。寮と聞けば私の安全を考え、絶対に入れさせてくれるだろう。

私が心配なのは別の事で

『私、男の子と暮らせるかな……』

｢Aちゃん男の子が苦手だものね｣

そう、嫌いな訳ではない。むしろ素敵な人達だと思っている。
が、中学で色々あったせいで"男子"という存在が駄目になった。今では無意識に避けるようにまでなってしまっている。

そもそも私は人見知りであるため、入学当初は女子とも上手く話せなかった。このように打ち解けられるようになったのは、皆のフレンドリーな性格に助けられたからである。

｢でも、いい機会かもしれないわね。｣

『え？』

｢いつも緑谷ちゃん達と話す時、Aちゃん後ろに蹲っちゃうでしょ？Aちゃんの事情は知ってるけど、クラスメイトなのに仲良くなれないのは少し寂しいと思ったの｣

梅雨ちゃん…

｢これを機に少しずつ克服してみたらどうかしら？みんな、Aちゃんと仲良くなりたいって思ってるわ。｣

克服…
私も緑谷くん達と仲良くなりたい。でも、男子としての嫌悪感が強くて上手く接することが出来なかった。いつもあんな態度とってるのに仲良くなりたいと思ってくれているなんて。

『…私も仲良くなりたい。』

優しいあの人達にいつまでもこうじゃ、ダメだ。

『私もみんなと話したい！私頑張るよ、梅雨ちゃん！』

｢その意気よ、Aちゃん！｣

梅雨ちゃんはそう言ってケロッと微笑んだ。

ああ、こんなに心強い友達がいてできないことなんてあるもんか。そう、心から思った。

ここから私の奮闘記が始まる…！

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夢主の個性は後に出ます。

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書き直しました。くどくなってないか心配。