第七話 ページ9
暗い気持ちのまま玄関に入ると、既にフェリさんが帰っていました。
「お帰り〜、何処行ってたの?」
「買い物です。もう地球一周してきたのですか?」
「うん!楽しかったよ!ところで、今から夕飯作るの?」
「はい。フェリさんも食べますか?」
「いいの?Aのご飯食べてみたかったんだ〜」
「そうですか。では、ちょっと待っててくださいね」
「うん!」
角とか翼とかさえ無ければ、とても素直な好青年に見えるのに、残念ですね…。
では、夕飯の準備をしましょうか。
少しぼこぼこになった人参等を洗ったり、お米を炊いたりして、夕飯が出来た時には日はすっかり沈んでいました。
「お待たせしました。フェリさんのお口に会うかどうか…」
「きっと大丈夫だよ〜、それじゃ、いただきます!」
フェリさんは何処で習ったのか、手を合わせると私の作った手料理に手を付けはじめました。
「ど、どうでしょう…?」
野菜も傷付いてましたし、不安しかありません。
「すっごく美味しいよ!俺、Aの家に泊めてもらえる事になって、とっても幸せだよ」
フェリさんは言葉通りすごく美味しそうに私の手料理を召し上がられていました。
こんなに言ってもらえると、やっぱり照れますね…。
どうやら味の方は無事だったようなので、安心して本題を切り出すことにします。
「ありがとうございます。ところでフェリさん、一つ良いですか?」
「んー?いいよ、どうかした?」
「あの、悪魔って一日に三人も見れるほど日常的なものなんですか?あぁ、フェリさんも入れたら四人ですね」
「えー、そんなに居たの?てことはもう皆来てるんだね〜」
「皆って誰ですか?他の方も、一番になる、とかどうのこうの言っておられたのですが」
「えーっと、じゃあまず最初の質問に答えるね〜。悪魔は、滅多に人間界には来ないよ。俺とか、君が他に見た悪魔達は、魂を得るために来ただけ。それ以外の悪魔は魂じゃなくてもなんでも食べられるから来る必要が無いんだ」
「魂を食べなくてもよろしいのなら、何故ここに?」
「普通は、魂が他のどんな食べ物よりも美味しいからっていうのが理由だけど、俺達は競争してるんだ。誰が一番魂をとるのが上手いかって」
な、何ですかそれ…。
そんなことで殺される人達の気持ちは考えないのでしょうか。
私はフェリさんの話を聞きながら段々と気持ちが暗くなるのを感じました。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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チンパンジー(プロフ) - 見てきた中で話が入りやすく、とても内容もいいです!続きがすごく気になります!更新頑張ってください🙇♀️🙇♀️ (2021年12月25日 19時) (レス) @page20 id: f403d31d07 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴフラペチーノ - 面白いです!続きがすごく気になります。更新、頑張って下さい。 (2017年8月13日 22時) (レス) id: e3c16ab556 (このIDを非表示/違反報告)
ナスビ(プロフ) - 薊さん» わわ、ありがとうございます!これからも頑張ります…と言いたいところなのですが、諸事情により、更新停止とさせていただきます。すみません(・_・、) 次の更新はいつになるかわかりませんが、時間が空けば更新していこうと思いますm(__)m (2017年1月25日 15時) (レス) id: d7568e1758 (このIDを非表示/違反報告)
薊 - 設定もよく、内容もとても面白いので更新楽しみにしてます! (2017年1月24日 23時) (レス) id: 3aaa89a69c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナスビ | 作成日時:2016年12月9日 22時