第六話 ページ8
「おい、そいつに騙されんなよ」
不意に、背後から声がしました。
振り向くと、やはり悪魔のなりをした人が。
「あ、なたは?」
「俺はアーサー・カークランド。で、そっちはワイン野郎だ。それで、お前ら今そいつの術にかかってんだよ」
「どういうことですか?」
「見りゃ分かる」
アーサーさんは前を指差しました。
見ると、ワインさん(仮)がナイフを手にこっちに近付こうとしているところでした。
私もマシューさんも、思わず息を飲んでしまいました。
「もう、折角良いところだったのに、邪魔ばかりするね、お前は」
「ふん、お前が一番になるのは気にくわねえからな」
どうしてでしょう?
先程まで何も持っていなかったはずなのに…。
「もうばれちゃったんなら仕方ないや。俺はフランシス・ボヌフォワ、世界のお兄さんだよ。さっきのは何も持ってないように見せる幻術を使ってたわけ」
はぁ、幻術…。
もう、訳がわかりません!
「って訳で、俺が魂貰ってやるよ」
「ちょ、横取りする気?」
「あ?お前は失敗したからとる資格ねえだろ?」
「はぁ?それだけは兄さん聞き捨てならないね」
二人が揉めてる間に、私はソローッとマシューさんを引っつかんで逃げ出しました。
どうやら、喧嘩に集中していて気付いていないようです。
そしてそのまま、十字路を突っ切り、道の角で立ち止まりました。
「あ、あの、僕まだ、なにがなんだか…」
「私もわかりませんよ!とりあえずこのままここに居るのは危険過ぎます。今日はここで別れましょう。気をつけてお帰り下さい!」
半強制的にマシューさんを家に帰るように促しました。
マシューさんは心配そうにこちらをじっと見ていましたが、わかった、またね、と言って背を向けて歩き出しました。
ふぅ、私も帰りますか…。
ここまで来ればあの人たちも追いつけないでしょう。
それにしても、本当に何なんでしょうか…。
この世界はもう悪魔に侵略されて終わってしまうのでしょうか…。
そんなことを考えながら一人歩く帰り道。
そういえば、派手に転んでしまいましたが、具材は大丈夫ですかね?
あー、形はぐしゃっとなってますが、買い直す余裕がありませんね…。
仕方ない、不格好になってしまいますが、これで料理しましょうか…。
気が沈むことばかりです。
そして、私はドアの鍵を開けるのでした。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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チンパンジー(プロフ) - 見てきた中で話が入りやすく、とても内容もいいです!続きがすごく気になります!更新頑張ってください🙇♀️🙇♀️ (2021年12月25日 19時) (レス) @page20 id: f403d31d07 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴフラペチーノ - 面白いです!続きがすごく気になります。更新、頑張って下さい。 (2017年8月13日 22時) (レス) id: e3c16ab556 (このIDを非表示/違反報告)
ナスビ(プロフ) - 薊さん» わわ、ありがとうございます!これからも頑張ります…と言いたいところなのですが、諸事情により、更新停止とさせていただきます。すみません(・_・、) 次の更新はいつになるかわかりませんが、時間が空けば更新していこうと思いますm(__)m (2017年1月25日 15時) (レス) id: d7568e1758 (このIDを非表示/違反報告)
薊 - 設定もよく、内容もとても面白いので更新楽しみにしてます! (2017年1月24日 23時) (レス) id: 3aaa89a69c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナスビ | 作成日時:2016年12月9日 22時