第五話 ページ7
私は、マシューさんとスーパーを出て途中の分かれ道まで一緒に帰りました。
すると、その時、
「ふぅ、なんか皆バラバラになったみたいね…。とりあえず、お兄さんはお兄さんで魂の収集を始めようか…あっ」
前方から歩いてきたこれまた悪魔のような風情の方がこちらに気付いたようです。
…もう突っ込みませんよ?
今回はマシューさんも居ますし少し心強いです。
マシューさんはといえば、驚いたように目を見開いて硬直してしまいました。
が、すぐに持ち直され、なんと私を庇うように前に立ってくださいました。
「だ、誰ですか?そんな格好で歩いていると通報されますよ?」
マシューさんはポソポソと相手を指摘しました。
言ってるのは恐らくコスプレのことでしょう。
きっとコスプレでは無いんでしょうけど。
「残念ながらコスプレじゃないのよね。それより、二人とも美味しそうな魂持ってるじゃない、俺に魂くれないかい?」
「何言って…」
「嫌です!ほら、マシューさん走りますよ!」
「え、Aさ…」
私はマシューさんの袖を引っつかむと、そのまま一目散にダッシュ致しました。
本日二回目です。
「あ、ちょ、流石に対応早くない?」
ふふふ、目の前に居た悪魔さんは、私の瞬時の判断力に度肝を抜かれたようですね。
このまま引き離します!
「え、待って!さっきの嘘!嘘だから戻ってきて!」
涙目になりながら訴える悪魔さん。
しかし、私はそんなのに耳を貸すわけがありません。
信用できません。
マシューさんは、私に引っ張られるようにして前に進んだまま、何が起こったのか分からないような顔をしています。
でもね、マシューさん。
私にもわかりません!
なんなんですか、この状況!
やっぱり突っ込みます!
と、頭の中でいろいろなことを考えていたからか、地面に石が突き出ていたのに気付かず、思い切り蹴って派手に転んでしまいました。
「い、たたたた…」
「Aさん、大丈夫ですか?」
勿論、マシューさんも一緒に転んでしまいましたが、自分よりも私に声かけできるなんて、やっぱり素敵な方です。
「はい、それより…」
慌てて後ろを振り向くと、悪魔さんが目の前に迫ってきておりました。
今度こそ終わりました…。
「……さっきのは本当に嘘なんだってば!そんなに怖い顔するなよ、二人とも」
え?
どうして?
「正直、お兄さんは魂よりも自分の手料理の方が好きなのよね。だから、魂は別に良いやと思って」
な、なんだ…、そうでしたか…。
それならよかったです…。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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チンパンジー(プロフ) - 見てきた中で話が入りやすく、とても内容もいいです!続きがすごく気になります!更新頑張ってください🙇♀️🙇♀️ (2021年12月25日 19時) (レス) @page20 id: f403d31d07 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴフラペチーノ - 面白いです!続きがすごく気になります。更新、頑張って下さい。 (2017年8月13日 22時) (レス) id: e3c16ab556 (このIDを非表示/違反報告)
ナスビ(プロフ) - 薊さん» わわ、ありがとうございます!これからも頑張ります…と言いたいところなのですが、諸事情により、更新停止とさせていただきます。すみません(・_・、) 次の更新はいつになるかわかりませんが、時間が空けば更新していこうと思いますm(__)m (2017年1月25日 15時) (レス) id: d7568e1758 (このIDを非表示/違反報告)
薊 - 設定もよく、内容もとても面白いので更新楽しみにしてます! (2017年1月24日 23時) (レス) id: 3aaa89a69c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナスビ | 作成日時:2016年12月9日 22時