【ヘタリア】SOUL or HEART

第十七話 ページ19

と、いうことは、つまり、私がこれから悪魔に魂を取られる対象になる、訳ですね…。


｢考え直してはくれませんか？｣


ダメもとで懇願してみます。


｢いや、無理だろ｣


何故かアーサーさんに拒否されてしまいました。

他の悪魔達も同じ思いでしょう、恐らく。


｢そう、ですよね｣


というか、この競争はいつ始まるのでしょうか。

もし、始まってしまったら、私一瞬で魂取られますよね？

何か手立ては…。


｢そうだ、Aちゃんにもチャンスをあげた方が良いんじゃないの？｣


フランシスさんが助け舟を出してくださいました。


｢そうあるね、じゃあ、一週間は魂を奪わないあるから、それまでに我たちを撃退する方法を考えれば良いよろし｣

｢僕も耀くんに賛成だな〜｣


悪魔達の中で、また新たにルールが作られたようです。

一週間…、無駄には出来ませんね……。


｢Aはそれでも良いよね？｣

｢はい、望むところです｣


こうして、私は悪魔達と対峙することになったのでした。

とりあえず、思い付く悪魔撃退法は全て悪魔達に試してみたのですが、どれもやはり効きませんでした。


｢今日はもうやめたらどうだ？夜も遅いし健康に悪い｣


そして、あまりの進展の無さにルートさんに健康の心配をされてしまいました。


｢そう、ですね。まだ一週間ありますし｣


そういえば忘れていましたが明日は仕事でした。

時計を見ると、もう夜の12時になっていました。

はやく寝なければ。

アルフレッドさんも含め八人の悪魔が起きている中、眠るのは不安しかありませんが仕方ありません。

悪魔さん達が約束を守って下さることを願うしかありませんね。

急いで寝る準備をしてから横になって目をつぶると疲れていたからか、すぐに眠りについてしまいました。

そのまま一度も目を覚ますことなく、朝を迎えることが出来ました。


｢おはようございます、皆さん｣

｢おはようございます、Aさん。私たち、夜の間中ずっと考え合って、Aさんの生活を重くしないようにある方法を思いつきました｣

｢え、本当ですか！？｣

｢あぁ。俺達も働けばいいんだろ？そうしたらその分金も入ってくるし｣

｢え、働くんですか？あなたたちが？その格好では難しいかもしれませんね…｣

｢大丈夫だって。俺達変化することも出来るからね｣


変化？

それは一体何なのでしょう？

気になります…。

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