第九話 ページ11
走っている私の前に現れた悪魔は、今までとはまた違った外見をしていました。
どうしましょう、私、また…。
｢そんなに急いでどうなされましたか？｣
おや、丁寧な物言いですね。
何となく私とキャラが被るような…。
いえ、私は何も言ってませんよ？←
｢すみません、急用があるんです。どうかそこをどいていただけませんか？｣
｢ほう、私を見ても驚かれないのですね。ということは既に他の悪魔と会われたとか｣
｢そうです、はやくそこをどいてください｣
｢それは出来ません。貴女の魂は私のものなのですから｣
また同じようなことを…。
そうこうしているうちに目の前の悪魔は日本刀を取り出し、私の方に向けてきました。
殺されたくない…！
でも、もう前にも後ろにも逃げられません。
怖くて目をつぶってその場にうずくまってしまいました。
悪魔はしめたとばかりに私に近付き、日本刀が私に突き刺さりー
ませんでした。
どうやら悪魔にとっては邪魔者、私にとっては救世主が現れたようです。
｢お前、何しとるん？殺そうとしとったよな？｣
あ、あの方はアントーニョさん！
これまた私の職場の知り合いです。
｢おや、見られてしまったようですね。仕方ありません。今日は諦めるとしましょう｣
悪魔はその場でドロンと消えてしまいました。
｢あ、待て、お前何者なんや！？｣
アントーニョさんは目の前の非日常で非現実的な光景が信じられないようです。
｢アントーニョさん、ありがとうございます。助かりました｣
私はアントーニョさんに深々と頭を下げました。
｢え？あぁ、いや別に礼なんかいらんよ。当たり前のことしただけやし。それより、Aこそ大丈夫なんか？｣
｢はい、なんともありません｣
｢さっきの奴って誰なん？えらく人間離れしとったけど｣
｢私もよくわかりません｣
これで悪魔とか言ったら頭がおかしくなったと思われてしまいそうで、何も言えませんでした。
｢そうか。ところで今から帰るん？｣
｢いえ、家を出たところです。あの、変なことを言いますが、どうか一晩だけ泊めていただけませんか？｣
｢え、家出か？つってもAって一人暮らしやったような…｣
｢なんとなく家に居づらくて…。本当に変なこと言って申し訳ないのですが｣
｢俺はかまわんで。今うちに遠縁の子がおるけどそれでもええんやったら｣
｢はい、かまいません。ありがとうございます｣
図々しいですが、なんとか泊めてもらえるようです。
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チンパンジー(プロフ) - 見てきた中で話が入りやすく、とても内容もいいです！続きがすごく気になります！更新頑張ってください🙇♀️🙇♀️ (2021年12月25日 19時) (
レス) @page20 id: f403d31d07 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴフラペチーノ - 面白いです！続きがすごく気になります。更新、頑張って下さい。 (2017年8月13日 22時) (レス) id: e3c16ab556 (このIDを非表示/違反報告)
ナスビ(プロフ) - 薊さん» わわ、ありがとうございます！これからも頑張ります…と言いたいところなのですが、諸事情により、更新停止とさせていただきます。すみません(・_・、) 次の更新はいつになるかわかりませんが、時間が空けば更新していこうと思いますm(__)m (2017年1月25日 15時) (レス) id: d7568e1758 (このIDを非表示/違反報告)
薊 - 設定もよく、内容もとても面白いので更新楽しみにしてます！ (2017年1月24日 23時) (レス) id: 3aaa89a69c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナスビ | 作成日時：2016年12月9日 22時
