狙われたふたり。2 (ページ48)

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滝

突然、北山から「お話したいことがあります。」という
メッセージと病院の位置情報が送られてきた。
何故俺なのか？何故病院なのか？とか疑問点が多かったが、
可愛い後輩の為ならと思い、すぐに返信した。
今の時間なら何も予定がないので、行くことを伝えた。

行く道中で、何のことだろうと考える。
そういえば、佐久間と連名だった。
ここ最近、2人同時に活動休止や事故などが起こっているので、
何か関係あるのかもしれないと思った。
それにメンバーやマネージャーではなく、俺である理由は
まだ分からないが、助けを求めていることには変わらない。

病院へ着くと、入院部屋へ向かう。
看護師さんに伝えてあるとのことだったので、
スムーズに向かうことが出来た。

「あれ？中居くん？」

俺はびっくりして、立ち止まってしまった。
同じ病室の目の前に中居くんがいた。

「おお、滝沢。元気してるか？」

「元気です。いやそうじゃなくて、
2人に呼ばれたんですか？」

「そうだよ。俺と滝沢って書いてあるぞ。」

メッセージをもう一度確認すると、
中居くんの名前も書いてあった。
焦っていたから見落としていたのかもしれないな。

「失礼しました。入りましょうか。」

ドアを開け部屋に入る。
いつもと変わらないように見えたが、よく見ると、
随分痩せている。白い。

「で、俺らに話ってなんだ？」

中居くんが単刀直入に切り出す。
すると、2人は「シー。」と鼻に人差し指を当てる。
疑問に思っていると、スケッチブックのようなものを
取り出した。
事前に用意していたんだろう、
文字がびっしりと書かれている。

文字が多いうえに、内容が衝撃的で
なかなか頭に入ってこない。

何度か事故や怪我に遭ったのは、ある組織？集団？に狙われたから。
自分たちが可愛がっている後輩も狙われた。
自分たちの発したことを知っていたり、行先を知っていたり
したことから、盗聴器を付けられているのではと疑った。
しにたいと思ったよりも先に、ころそうと思ったけど、
そのことを聞かれていて返り討ちにあった。
このことがきっかけで、盗聴が確信に変わった。
もうどうしていいのか分からなくなり、睡眠薬を飲んだ。
でも自分たちがしんだらメンバーに同じ被害を実行すると
言われたのが怖くて、少し眠れたらと思って飲んだ。

最後に、
お願いです。助けてください。と書かれていた。